| 2009年8月26日(水) |
| 犬と歩けば・再生 200 |
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2009年8月26日(水)晴れ
「なんにも持たなくっても、投票が出来ましたよ。」夕方、公園内の期日前投票所の前を通った時に、サムのお母さんが言った。(えっ?投票券か身分を証明するものを持っていなくても大丈夫だった?)と聞き返した。「そう、どんなものかと思ってね、わざと投票券を失くしたって言って見た。」「住所と生年月日を聞かれて、パソコンをがちゃがちゃやって初めは該当者がいないなんて言うから、何を言うか本人がここにこうしているって言うのにって、怒ってやった」「そしたら違う人も来て、もう一度パソコンを叩いて、あ、ありましただって」サムのお母さんは汚れた作業服のままで行ったというから、外見から多分担当者は性別を間違えたのだと思う。これでは担当者に同情する。
サムのお母さんの事例でもわかるように、住所が確定していない(住民票がない)と投票は出来ない。だからいわゆるホームレスの人たちは事実上選挙権がないことになる。この4年間の小泉内閣政治で経済格差が決定的に広がり、心ならずもワーキングプアーやホームレスとなった人達が、自分たちの意思を示す機会が失われている。
所で今日、編集長に自宅農園で採れた貴重な「巨峰」を頂いた。ひと粒食べてみてその甘さにビックリ。甘いブドウはえてして口の中に苦味が残るのだが、それは全くないさわやかな甘さだった。丹精込めて作った編集長の人柄のように。
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| 2009年8月25日(火) |
| 犬と歩けば・再生 199 |
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2009年8月25日(火)うす曇り
誘われて印旛沼を南に見下ろす位置にある田舎家で、1日を遊んだ。食べたり飲んだりの合間に、あたりを散歩して野草を摘んできて絵にかいたり、小物つくりの手芸を教わったり踊りを踊ったりと、盛りだくさんの行事で楽しませてもらった。夕飯の時、20余名の参加者がそれぞれ自分の出身地の特徴を言って皆がその場所を当てるというクイズをしたら、中におひとり中国大陸からの引き揚げ者だという方がいた。彼女が出したヒントは「引き揚げ船が出た港がある。半島である」というものだった。
実は今月の8日、旭市で行われた「私の8月15日展」を見に行った。(各人の1945年8月15日をどこでどんな風に迎えたかを、絵と文章にしたもの。)主催者の森田拳次とちばてつやの講演もあった。話の内容は当時10歳だった二人の引き揚げ体験で、初めは漫画家仲間に呼びかけて始めた展覧会らしいが、今では作家も含めて百人以上の人たちの絵と文章の展示があった。興味深いエピソードが沢山あったが、内陸にいた彼らが8月15日以降、いわば敵地の中を右往左往して引き揚げ船の出る港までたどり着くのに1年もかかったこと。その間に20万から30万人が病死、凍死、餓死したことを語った。引き揚げ船に乗ってからもなお、栄養失調などで亡くなる人もいて、ちばてつやは遊び仲間の(きょうちゃん)が船中で亡くなり、水葬されたわが子の名を絶叫する母親の声が今でも耳に残っている。また、船の出る港には(もう、なんの役にも立たない中国紙幣が)あっちこっちにひらひらと舞っていたのは不思議な光景だったとも言った。森田拳次が言った。「去年2人で中国へ行ったとき、あのとき1年かかって避難した距離が、急行列車に乗ったらたった3時間だった」なぜ3時間の距離が1年もかかったのか?
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| 2009年8月24日(月) |
| 犬と歩けば・再生 198 |
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2009年8月24日(月) 曇り一時大雨
お寺のお施餓鬼に出かける準備をしていたら、いきなりの大雨になった。とにかく身体に当たる雨の一粒が大きいのだ。天候の激変はこの夏の特徴で、各地で大きな被害が出ている。しばらく様子を見ていたら、西の空が明るくなってきたので出かけたが、お寺に着いた時にはもう施餓鬼会は終わっていた。参会者がそれぞれ塔婆を持って本堂からぞろぞろと出てきた。私は押っ取り刀でお墓の掃除を済ませてから本堂に塔婆を受け取りに行った。お墓の掃除も塔婆の受け取りも姉の家の分と2軒分だ。先日の電話で気丈な姉が、家事が辛くなってきたとこぼしていたので、今日の事は私が引き受けた。「歳を重ねて身体が動かなくなる」ことの意味は、今は身を持ってわかる。がしかし、若い時には決して想像さえ出来なかった。
犬仲間でさえ、総選挙の動向は公示前に決着が付いて、今では話題にもならない。「あんまり大勝するのもまずいし・・」とサムちゃんが、そっと横やりを入れるくらいだ。
公園の中に不在投票所があるので、Eさんたちは早々19日に投票を済ませたが「裁判官の方は23日からだって言うけど、なんにも資料がないしどうしたらいいんでしょ」と言う。「竹内って裁判官は小泉内閣の時に、イラク派兵を推進した責任者ですって」と(平和のための国民審査実行委員会)のパンフで読んだ事を言った。「あら、それならバツ、絶対にバツよ」とEさんはきっぱりと言った。
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| 2009年8月23日(日) |
| 犬と歩けば・再生 197 |
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2009年8月23日(日) 晴れのち曇り
大分日が短くなった。犬仲間は、公園の時計が夕方6時を過ぎると腰を上げるのだが、もたもたしていると公園を出るころには宵闇が迫っている。
公園ではいくら暑くてもサムは、お母さんにぴったりとくっついて座る。ベルは私の後ろに、少し離れてすわる。ベルは意外とシャイなのだ。夕方になって涼しい風がふいたが、犬たちの動きは鈍い。でもあちこちの親を廻って、おやつやドッグフードを貰っている。珍しくベルもそうなのだが、この暑さでどの犬も食欲が落ちて、家ではほとんど食べない。ところが同じものでも公園だと、どの犬も争って食べるのだ。家では「地鶏のささ身に野菜のソテイー」さえ見向きもしないというお嬢様の「エマちゃん」は、私が持っているドッグフードの袋の中に鼻先を突っ込んで食べるという次第で、お父さんお母さんをびっくりさせた。「ほら見て。いい大人が水鉄砲で遊んでいる」帰りにサムのお母さんが顎を芝生広場に向けた。なるほど二十歳前後の若者がふたり、水鉄砲でふざけていた。「本当のピストルじゃないから良いじゃん。実弾なら危ないけど」と答えたら、ふふとナナチャンのお父さんが笑って言った。「本当に、今は何でもありですもんね」
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| 2009年8月4日(火) |
| 犬と歩けば・再生 196 |
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2009年8月4日(火) 曇り時々晴れ
「彼女が碁を打っているとね、男連中-ま、みんな爺さんだけど-声をかけたりして寄ってくるのよ」。電話の向こうで、友人はこういった。
友人は市民センターのような所でボランティアで囲碁を教えている。生徒の中に93歳の女性がいるとか。冒頭の女性とは、この93歳の友人の生徒の事である。私は(へえー)と驚いて、一体93歳で異性を惹きつけるのは何かと聞いた。
「第一は姿勢がきれい。二番目は品がいい。そして3番目はおしゃれね。この間なんか自分の耳よりも大きなイヤリングをぶら下げて来たのよ。でもおかしくないの。」友人と私は、一緒にため息をついた。
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| 2009年8月3日(月) |
| 犬と歩けば・再生 195 |
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2009年8月3日(月) 曇り時々晴れ
ケアハウスに義姉を訪ね、掃除を済ませてから鮨屋へ誘った。特選の鮨をやっぱり違うとか言いながら1人前きれいに食べた。いつもは食べ残す茶碗蒸しや味噌汁も食べて満足そうだった。それから近くのスーパーへ寄って、甘味菓子や焼酎の四合瓶、ぶどうなどを選んだ。私は初もののピッカピカの秋刀魚が刺身用として1匹138円と安いので、買った。義姉は(意欲などは落ちているが)まずまず落ち着いていた。
所でとうとう私も韓流フアンの端くれとなった。マグノリアさんがハマっていて、(これはセリフがいいし、手元に置いておきたいと思う1本)なんて言うから、「私の名前はキム・サムスン」というのと、Aさんが(景色がとってもきれい)という「春のワルツ」の2本を借りた。
金曜日から「キム・サムスン」を見始めた。出だしは2話・2時間ぐらい見ていたのだが、2日目から深夜まで見てしまい寝るのが1時2時になった。特に良いとか、感動したというのではない。むしろダサイ・くさい、何かの寄せ集めじゃないと思いながらも、あと引豆のように先へ先へとみては、いつの間にか心がほぐされているという不思議な経験だ。「寅さん」ほどお説教臭くないのもいい。
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| 2009年8月2日(日) |
| 犬と歩けば・再生 194 |
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2009年8月2日(日) 曇り時々晴れ
そうかあれは「無影灯」に感じる不自然さ、不気味さだったかと納得いった。
昨日の油絵サークルで、数ヶ月前に入会した良く喋る女性が息子の写真だと言って、数枚をTさんやKさんに見せた。そしてお茶の時、いま人工衛星から若田さんが帰ってきてNASAが話題になっているが、息子は東大を卒業して工学博士になった。それも現役なの。今はNASAに勤務しているが、日本人は優秀だってもっぱら評判なんですってと誇らしげに言った。はじめは皆、凄いとか言って聞いていたが彼女の自慢が留まる事がないので次第に興味を失って、お終いには先生だけが(現地ではお母さんですと言って、フリーパスでしょう)相手をしていた。ほかの国ではどうか知らないが、日本では宇宙飛行士といえば、健康優良、成績抜群、スポーツ万能そして人格円満とまるで立っていても影すら出来ない特別の人間のように報道されている。それがどうも腑に落ちなくて、嫌悪感を持っていた。今日、ある雑誌を読んでいたら全く同じ事を感じている人がいて、「(宇宙飛行士は)多数の人間を踏み台にして、権力の庇護のもとに宇宙に出かける。それはそんなにすごい事なのか?」と疑問を投げかけていて思わず拍手でもしたくなった。
お茶が終わるとTさんがさっさと片付けを始めた。いつもなら時間ぎりぎりまで粘るのに、どうしたのかと聞いたら「やる気がなくなった」とそっけなく言った。
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| 2009年8月1日(土) |
| 犬と歩けば・再生 193 |
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2009年8月1日(土) 曇り
今日はあちこちで夏祭りや花火大会が行われているようで、これを叩いている今現在(20時)も、ドーンドーンバリバリと花火の音がしている。昨日に続いて部屋の中を吹き抜ける風は涼しい。
油絵の稽古日で、9月末のグループ展の準備も始まった。
所で仲間のYさんが、家庭菜園で採れたゴーヤ・なた豆などをみんなに持ってきてくれた。Yさんは調理方法まで添付あるいは口頭で教えてくれるという丁寧さである。日照不足で野菜の高価な今、みんな喜んでいただいた。
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| 2009年7月31日(金) |
| 犬と歩けば・再生 192 |
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2009年7月31日(金) 曇りのち晴れ
どうしてそんな話になったのか?とにかく私たちは、韓流DVDの貸し借りで会ったのだが、ついでにお喋りは当然のことだった。
その昔、マグノリアさんちのお兄ちゃんが、生まれてまだ、1週間も経たないと思われる子猫を拾ってきた。早速獣医に連れて行って見せたが、目も開かない子猫は親なしで育てるのは難しいと言われ、その通り子猫は1週間目に(まるでそおっと消えるように)死んだ。それを見ていたらもう、涙が止まらなかったと、マグノリアさんは思い出してかうるうるしながら言った。そのあとマグノリアさんは、あるスーパーで野良猫に出会い、鳴き声が耳について途中から引き返して、拾って帰った。それから間もなく下の息子さんが「お母さんが、1匹じゃあ可哀そうだと言ってたから」と言って、もう1匹拾ってきた。それから1年後、出先で子猫をあげている人に出会った。ほかの猫はみんな貰われたが、器量が良くないのが1匹だけ残っていたのを、先輩猫と相性が悪かったら返しても良いという約束で貰って来た。これで3匹となったわけだが、3匹目の雌猫は、人間の美醜の評価など問題にもしないで、たちまち女王として君臨した。が、時を経て今ではボケて、犬猫用SSサイズのおむつをしている。残る雄猫も1匹は、7,8年前に口の中にガンが出来てもう2回も手術を受けているが、食欲旺盛元気だという。猫達を見ていると自分のこれからを見るようでねとマグノリアさんはいう。毎日の世話と言い、ペット用品にかかる費用と言い、ま、損得勘定だけでは出来ない。
マグノリアさんの話を聞き終わって、Aさん(も、猫を飼っている。)と私は、良い映画でも見たような重い満足感を味わっていた。
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| 2009年7月30日(木) |
| 犬と歩けば・再生 191 |
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2009年7月30日(木) 晴れのち曇り
今日は朝から太陽がぎらぎらと照りつけ、外では逃げ場がない。通院日で銀座まで出かけたが、どこにもよらずに真っ直ぐ帰った。幸い涼しい風が通るので、トウモロコシやアイスを食べて家の中でゴロゴロしながらテレビの「相棒」を見た。5時を過ぎたのでベルを散歩に連れ出したが北の空は真っ暗。南の空はまだ青空が広がっているので、帰るまで持つかなと心配しながら公園へ急いだ。毛皮を着ているベルは元気だ。食欲も全く落ちない。ほかの犬たちはお尻の毛なんかをカットされてさっぱりしているが、ベルは(ブラシはかけているが)お腹もお尻もふさふさとしている。
公園では久しぶりに海に会った。今は娘さんに預けられている海だが、今日は都合で戻ってきているとか。夏の公園の海はやはり落ち着かない。鼻とお尻をハチに刺されたのが忘れられないらしいのだ。そのうち海は、あやしい人(芝生の上に大の字になって寝ころんでいる人)を見つけて、ウオオォーンと吠えた。犬たちはその声に一斉に反応して吠えた。それぞれの飼い主があわてて制止したが、ベルとイチゴ(小型犬)だけは首を伸ばして何度も吠えた。ベルはもめごとが好きなのだ。
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| 2009年7月29日(水) |
| 犬と歩けば・再生 190 |
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2009年7月29日(水) 雨のち曇り
雨が続いている。それもいきなりドーンと降って、あっけなく上がる。「この暑さと水分で、花壇の花は生き生きとしてきれいだ」と夕方犬仲間が公園に集まった時、リョウのお母さんが言うと、「とんでもない雨のせいでこっちはいつになく大変な思いをしている」とサムのお母さんが口を尖がらせた。除草剤が使えないので、手抜きで雑草を抜き、その後をバーナーで焼くのだそうだ。「ほらベトナムでアメリカがやったのが始まりだって」と説明してくれた。私はへえー、と驚く。「あんな火炎放射器を使った大規模なものじゃあないけど、ボンベの1つや2つはすぐに空になる」という。なんだか皮膚を逆なでされるような気持ちの悪い話だが、どう返事をしていいか分からず黙っていた。
今日は犬たちも芝生に腹這って動かない。人間たちも芝生に座って北へ北へと流されてゆく入道雲を見ていると、涼しい風が吹いているから眠くなる。西の空は筋雲が浮かび、アカトンボが飛んで秋の気配だ。もう7月も終わる。今年は梅雨前線が日本列島に居座ったまま、8月になりそうだ。
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| 2009年7月28日(火) |
| 犬と歩けば・再生 189 |
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2009年7月28日(火) 雨のち曇り
「立証責任はニコン(派遣先会社)に」。何気なく東京新聞を見ていたら、過労自殺の判決でこんな記事が目に飛び込んだ。今迄過労死で労災申請したことのある人なら、無力の遺族が労災であるという証拠を集める事がどんなに苛酷なことか骨身にしみている。だから被災者は「遺族が労災を申請した場合、会社が過労死でないと証明できない限り、労災にする」ことを願っていた。つまり立証責任を被災者個人ではなく会社に、ということだ。だから過労自殺の裁判で、「ニコン側が、自殺の原因をうつ病でないと証明しない限り、うつ病が原因と推認するのが公平だ」と裁判所が判断したなんて、にわかに信じられなかった。
嘘だあと思って朝日新聞のサイトを見たらやはり、「一審に続いて二審も勝訴」と出ていた。ただし、ここでは立証責任の事には触れていない。
こうして頑張る人がいて、少しづつ世の中も変わってゆく。
東京新聞記事の抜粋
『原告は1999年3月に自殺した上段勇士さん=当時(23)=の母のり子さん(60)=岩手県一関市。 都築弘裁判長は、上段さんの勤務実態に触れ「昼夜交代制勤務や寮での一人暮らしなど、生活の大部分はニコン側に抱え込まれていた」と指摘。
その上で「健康状態の把握は近親者より、使用者の方が容易。ニコン側が、自殺の原因をうつ病でないと証明しない限り、うつ病が原因と推認するのが公平だ」として、立証責任をニコン側に求めた。』
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| 2009年7月27日(月) |
| 犬と歩けば・再生 188 |
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2009年7月27日(月) 晴れのち雷雨
今日も朝から真夏の日差しがぎらぎらと照っていた。小さなお客さんが帰った後、洗濯物を干していると一気に曇って来てドンドンガラガラと雷までなって、勢いよく雨が降ってきた。
夕方は頃合いを見計らって、ベルを公園へ連れて行ったが帰りは降られた。身体を拭いているとチャイムが鳴って、出てみると筋向いのナツのおばあちゃん・Aさんが帽子はかぶっていたが、濡れて立っていた。「助けて下さい」と小さな声で言った。いったいどうしたことかと驚くと、ジャンパーのようなものを着ていて、ここにうちの鍵があるのと、言う。ポケットに手を突っ込むと確かに鍵があった。あるいはこのカギを使えないのかと思い、「一緒に行くから」と言い置いて脱いだばかりの雨コートを着た。Aさんには傘をさしかけてAさん家へ行った。玄関の鍵はツーロックで、同じ鍵を使うのだが上と下とでは廻す回数が違うらしい。私も初めての経験だが、適当に上と下をガチャガチャやったら、うまいことにドアーは開いてくれた。この間、犬のナツは心配そうにAさんを見上げていて、Aさんが中へ入ろうと声をかけると、安心したようにAさんについて家の中へ入った。風邪をひくといけないので着替えたほうがいいと言い置いて、戻った。家からAさん家をのぞいたら、灯りが付いたようなので安心した。
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| 2009年7月26日(日) |
| 犬と歩けば・再生 187 |
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2009年7月26日(日) 晴れ
昨日あたりから、やっと真夏の日差し。これで戻り梅雨も終わり、本当に梅雨が明けたらしい。
小さなお客さんの付き合いで、プールに出かけた。遊び終わってフロアーで休んでいるときに、「アイスが食べたい」としつこくせがんでいる声が聞こえた。3,4年生ぐらいの男の子で、お母さんはこれからお昼御飯だからその前にアイスなんてダメとこれまた交渉の余地なしという感じで、きっぱりとはね付けている。然しそれにもめげず、男の子は「アイスが食べたい」という要求を繰り返している。一触即発の雰囲気に振り替えると、弟らしい男の子がもう一人いてうなだれている。父親らしい人も傍で成り行きを見ているが、どちらとの関わりあいも避けている。きっと普段は仕事、仕事で子どもの事は母親に任せているので口を挟めないというところだろうか?
プールの後は、どうしても熱いラーメンが啜りたい。私たちはアイスも食べラーメンも食べて帰ったが、誰もお腹は壊さなかった。
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| 2009年7月25日(土) |
| 犬と歩けば・再生 186 |
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2009年7月25日(土) 晴れ
第4土曜日は歌う会。今日は見学者が二人あった。そのお一人が私の隣に座ったので、歌集を一緒に見ながらうたった。然し細かく気を使われる方で、私が本を支えていると「疲れるから下へ置いてください」と仰る。楽譜で「涙そうそう」を歌ったときは、「私はこの歌は好きじゃないから、見なくても結構です。」とまで言った。こちらは嫌われたくないから、なるべく入会してもらいたいので言われるままにしていた。が突然、「この歌、良い歌ですね。」と感に堪えぬように言った。「月見草の花」という歌である。(♪はるかに海の見える丘、月のしずくを吸って咲く、・・)という歌詞で始まる。先生は月見草というのは白い花で、普通私たちが月見草と呼んでいる黄色の花は、待宵草であると印刷物を見せて説明してくれた。
休憩時間になって彼女は「私は今までずっと働いてきました。この歌は、昔歌ったときはそんなに良い歌とは思わなかったのですが、いまこうして歌ってみると本当にいい歌ですね」と、繰り返した。
私は会の名簿等印刷物を作っているので、情報が集まる。彼女の年齢は70歳と記入されていた。そのお歳まで元気に働くことができた幸せと、通り過ぎてきただろうあれこれを思いながら、「いい歌ですね」と漏らした言葉を反芻して見た。
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| 2009年7月24日(金) |
| 犬と歩けば・再生 185 |
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2009年7月24日(金) 雨・雲・晴れ
夕べ、今日は絶対に耳鼻科に行くと決心して寝た。
この数カ月、何となく耳の不調が気になっていた。前からイヤーホンでラジオを聞きながら眠ってしまうこともあって、そのせいかと考えた。然し右耳が痛くなり、左も耳鳴りがするようになって落ち着かなくなったが、まだ自然と治るのではないかという気持ちと、病院へ行けば深刻な病気を診断されるのではないかという漠然とした不安があって、ぐずぐずと数カ月を過ごした。
今朝は8時過ぎに少し遠いが評判のいい病院へ行った。待合室は・・老人ホームかと見まがうように、ぜ〜んぶ高齢者で埋まっていた。ま、私もそのひとりとなった訳だが。問診、診察、聴覚検査などを経て、耳と鼻をつないでいる管の通りが悪くなっているという診断で、その管に空気を通すという処置を受けた。さらに両耳の入口に振動を加え、鼓膜を刺激するという処置も受けた。
お終いに、ピンクの制服を着たぽちゃぽちゃの若い看護師さんが、自分でやれる治療方法として@鼻をつまんでゴクンと水を飲む。A耳に手のひらをぴたっと当てて、パッと放して鼓膜を刺激するBガムを噛むのもいいというのを教えてもらった。原因が分かり、聴覚も正常だとわかると現金なもので、帰りは鼻歌でも歌いたくなるような気分だった
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| 2009年7月23日(木) |
| 犬と歩けば・再生 184 |
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2009年7月23日(木) 雨・雲・晴れ
東京竹橋の東京国立近代美術館で開催中の「ゴーギャン展」に関連した講演会があった。主催は江戸川区とNHKで、江戸川区民を対象としたものだが、他市民でも受け入れてくれた。これは江戸川区在住のお絵かき仲間が教えてくれたのだが、新宿線船堀駅前の建物は新しくて立派だった。やっぱり東京はお金があるらしい。講師は75年生まれの若い研究者だったが、私の知らないことばかりで、興味深かった。私の両隣りに座ったお絵描き仲間のAさん,Bさんは熱心にメモを取っている。お二人とも元教師だ。やっぱり違うなあと横目で見た。そして、これが一番重要なのだが、帰りはアンケート用紙と引き換えに、「ゴーギャン展」の入場券をお土産にくれたのだ。エスカレーターで後ろに乗った女性の二人連れが、「でもね、ゴーギャンは家族を捨てたのよ」なんて話していた。せっかくの講師の話を、聞いていなかったらしい。
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| 2009年7月22日(水) |
| 犬と歩けば・再生 183 |
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2009年7月22日(水)日食 雨
残念ながら雨で46年ぶりという日食は見られなかった。悪石島のようにひどい雨でもその時は空が暗くなったというが、ここでそうだったかは見逃した。
ベルに聞いてみたが、尖がった鼻をつきだして不思議そうに見返しただけだった。
夕方の雨の公園は人影も少なく、サム親子に出会ったので雨をよけて四阿へ避難する。地面には蝉穴がいくつも見つかった。そういえば4,5日前からジージーと油蝉の声も聞こえていたなと思いだした。小雨の中をベルはやみくもに走り回り、駆け回って遊んだが、老成したサムは動かない。しょうがないから帰ろうかと帰る途中で、ハナコに会った。太めのハナコは、花柄で透明のレインコートを着せられ、さらにウエストの所を太い紐で結えてあった。ハナコも私たちに出会ったところから帰ると言って、一緒に出口へ向かった。
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| 2009年7月21日(火) |
| 犬と歩けば・再生 182 |
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2009年7月21日(火) 曇りのち雨
夕方、雨に追われて散歩を早めに切り上げて戻ると、丁度友人のIさんから電話がかかった。Iさんはこの4月、庭に水を撒こうとして転び、左手首を骨折したが今日、骨を補強・支えていた金具7枚を取りだしたという。後はまたリハビリが残っているが、一段落ついたとの報告だった。Iさんは骨密度125%という骨量優秀者で、孫にもひょいと逆立ちをして見せるほどの運動能力抜群の女性だ。なのに何故なのだ。私にしてもこの数カ月どこがどうというわけではないが、不調が続いている。言いたくはないが歳を重ねているということか。(歳を取るって大変だねえ)と、言いあい納得した。
それからしばらくして別の友人から電話があった。彼女は93歳の女性に囲碁を教えているが、今言った事を忘れるとぼやいていたのに、負けちゃったという。でこの友人は、「何でも歳のせいにしないでとにかくやってみる、諦めないというのが長生きの秘訣よ」と喝破した。どちらも本当なんだろうけれど・・。
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| 2009年7月20日(月) |
| 犬と歩けば・再生 181 |
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2009年7月20日(月) 晴れ
花見川団地で起きた殺人事件は、まだ解決していない。「助けてえーって声を聞いたのでしょう?どうして誰も見に行かなかったの?」と電話口でAさんは言う。テレビニュースによると悲鳴を聞いたり、連れ去られる所を目撃した人は複数いるらしい。しかし、様子を見に駆け付けた人がいた様子はない。それが団地住民だとサムのお母さんは言う。残念ながら、団地住民に限らないと思うが。
「気が付くとさ、階段をのぼりながらよいしょ・どっこいしょって掛け声をかけてるのよね。掛け声を出した方が楽に上れる気がする。」とリョウのお母さんは笑うが、わが身を振り返ってみて納得。でも何故だろう?
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| 2009年7月19日(日) |
| 犬と歩けば・再生 180 |
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2009年7月19日(日) 晴れのち曇り・強風
犬仲間のエマお母さんと「ゆるジョギング1ヵ月継続成功祝い」を、サムのお母さんも一緒に、居酒屋で親しく飲んだ。事前にどこの飲み屋にしようかと、リサーチしておいたのだが、行ってみたら7月9日に新しい店と代わっていた。
不況に強いはずの飲食店でさえ、こんな風にくるくると変わる。
話題は勿論、数日前に起きたばかりの団地内殺人事件からだ。やはりサムのお母さんはすでに「現場」へ足を運んでいて、マスコミや近所の人たちの様子を声高に話してくれた。
戦前ハルピンに在住していたエマちゃん一家は、敗戦後1年かけて最後の帰国船「興安丸」に乗り込むまでの逃避行を、7歳で経験したあれこれを話してくれた。お終いに、中国残留孤児を育ててくれた中国の人たちに、日本政府がお礼と補償をきちんとしてくれないのが心ぐるしいと言った。サムちゃんはすかさず「補償についてはすでに政府間で解決済みである。」と反論したが、エマお母さんは政府ではなく労働力として育てたとはいえ、敵の子供を育ててくれた、心の広い中国の庶民に対してのお礼と補償だ」と食い下がった。
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| 2009年7月18日(土) |
| 犬と歩けば・再生 179 |
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2009年7月18日(土) 晴れ一時曇り
昨日「簡単なお昼を用意するから、食べながらお喋りしよう」と川柳仲間のYちゃんから誘いがあった。栄養士のYちゃんはよくこうして仲間を誘ってくれる。夏休みを控えて、それぞれ孫たちが来たり、行ったりする時期。やっぱりおばあちゃんは皆の食事の世話に忙しい。そこで、あらかじめ用意できて、子供たちが喜んで食べる献立を幾つか教えてもらって、みんなはメモをした。
浅草生まれで、私はつい「姐さん」とでも呼びたくなるような、小粋な感じのTさんは古稀を迎えた一人暮らし。昨日聞いただけで趣味は、川柳・絵手紙・社交ダンス・水泳・写経・合唱・バイク・踊りとまあ、多岐にわたる。そうそう去年早期の肺がんで手術した身体に良いかと思ってと、最近ハーモニカも始めたと言ったっけ。「それがね、初級のテキストを見て練習していると、吸って・吸って・吸ってなんてのがずーっと続いて、気が遠くなっちゃうのよ」と、笑う。でもお互いに年金生活の身で、気になるのは受講料。聞いてみると百円単位が多く、交通費の方が高い。愉快だったのは、ある「葬儀屋」が写経や写仏、フラダンスなんか無料で教えてくれしかも参加すると必ず、饅頭を1個くれるという。(いいねえー)と感心するとBちゃんが「その代り、そのせつは必ず当社を利用して下さいって事よ」と笑った。
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| 2009年7月17日(金) |
| 犬と歩けば・再生 178 |
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2009年7月17日(金) 雨のち晴れ
今朝がた、かなりまとまった雨が降ったせいか、気温がぐっと下がった。最高気温が30℃以下というのはこんなに過ごし易いかと、犬仲間で言いあった。おまけに夕方は涼しい風まで吹いていた。
「また食べているよー。ベルはタンパク質が足りないんじゃない?」とサムのお母さんが怒鳴る。芝刈り機が入った公園は、今まで隠れていた小さな生き物が、表面に出てきた。バッタ、ヤモリ、ミミズなど。そのうちのミミズは真夏の太陽に当たって、たちまち干物になった。ベルは草の間からこのミミズの干物を探して食べているのだ。(天然ものだし、日干しだから身体にいいと思う)と私はベルをかばうと、みんなは呆れて笑った。ほかの犬たちは決して食べない。
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| 2009年7月16日(木) |
| 犬と歩けば・再生 177 |
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2009年7月16日(木) 晴れ
梅雨も明けて一気に33℃とか。今日は暑かった。でも夕方5時を過ぎると涼しい風が吹いて、ラストランを応援してくれた。先月の17日、その場の成り行きで始まったエマのお母さんとの約束、「ゆるジョグ(ゆるいジョギング)を、1月続けよう」が、今日目出度く最終日を迎えた。今日の公園は赤とんぼが群れていた。本格的な夏になって涼しい所へ移動する準備なのか。エマのお母さんは「では続いてふた月目に入りましょう」と言ったが、この暑さを迎えてとんでもはっぷんお断りをした。確かに走り始めは木製の足に砂袋でも取り付けたようにぎぐしゃくして重かった足も、なんとか動くようになった。然しこの暑さの中で続けたら、足の筋肉は鍛えられても全身がのびてしまう。エマのお母さんは、調子が良い時は余計に廻る、今後も続けるととても前向き、積極的なのだ。一方私は「足りないぐらいが、美味しいの」派だ。
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| 2009年7月15日(水) |
| 犬と歩けば・再生 176 (掲示板 犬と歩けばミニ 転載) |
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2009年7月15日(水) 晴れ・強風
秋山さん(退院おめでとうございます。)
実は白状すると、私も昨日「嗄声(辞書を引いたら、させいと読むらしい。意味は声帯とその周辺の異状によって生じた音声の異状。かれ声。)に戻ったのは、隠れてハーモニカの練習でもやったのではないか?」と、疑いのメールを出してしまった。頭から医者の方を信じたのは、私に権威主義があるのだと反省。
然しS先生に対する秋山さんの鮮やかな切り返し、経過を読んで拍手喝采。
―この変わり身の早さ、いい加減さは我ながら情けない。―
嗄声は治らなかったけれど、きっと元気いっぱいの退院だったと思います。
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| 2009年6月25日(木) |
| 犬と歩けば・再生 175 |
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2009年6月25日(木) 曇り
夕方、明日病院の検診を受けるために姉娘が帰って来た。現金なもので家の中が一気に明るくなった。昨日から2夜連続テレビ「命のバトン」を見ている。
このドラマに高橋ひとみという女優が出ているのだが、雰囲気がすっかり変わってしまって分からなかったと娘に話をした。高橋ひとみはむかしむかし、「ふぞろいの林檎たち」(1985年に山田太一脚本で中井貴一, 時任三郎,
柳沢慎吾, 手塚理美, 石原真理子, 中島唱子, 国広富之, 高橋ひとみが出演。TBSの人気ドラマだった。)という人気テレビドラマに出ていてその時の若手役者のきらきらした印象が強い。このドラマは繰り返し再放送され、娘たちとビデオにも撮って何度も見た。NHK朝ドラに手塚里美(同じドラマのヒロイン)も出ているけれど、彼女もなんだか冴えないというと、娘もそういえば普通のオバサンだねと答えた。あのドラマに出演した二人ともがどうして、女優としてのオーラを失くしてしまったんだろうかと、森光子を引き合いに出すまでもなく歳を重ねても輝き続けているあれこれの女優を何人も挙げて見た。娘は「若さにだけ寄りかかっていたからじゃあないの」と軽く言ったが、それだけとは思えないがどうしてなのだろうか?
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| 2009年6月24日(水) |
| 犬と歩けば・再生 174 |
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2009年6月24日(水) 雨のち晴れ
二日ほど前、家人は歯医者から浮かない顔で帰って来た。エレベーターから降りたところで、突然足が動かなくなったとの事。やっとのことで向かいのデパートまで行って、そこで少し休んで帰って来たと続けた。家人のジョギング歴は、30年を超えている。これまでに足の捻挫とか、アキレス腱の故障とか肉離れとか、爪が剥がれたなど足の故障は数々ある。しかしそれらはみな、原因がわかる、因果関係がはっきりとした故障や怪我であったから、痛いの治りが悪いのといってもそれだけのことだった。それが今回は全く原因が分からず、しかもいきなり思いがけない形でやってきたのでかなりショックらしい。翌日鍼治療に行って、身体全体の疲労と言われたというが、つまりは老化現象だ。家人は歯医者にも通っている。歯と足の故障は具体的な老化現象だと、経験して分かっている。なんて偉そうに言っているが、かなり無理をしている。大体老化なんて初めての経験だから、見当がつかない。でもあれこれと身体の不具合を経験して、これがそうらしいと思いいたったわけである。
私もこの1か月ほど腰痛で歩き方が覚束ない。そんな訳でこの数日我が家は、よいしょ、どっこいしょが賑やかに行き交っている。
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| 2009年6月23日(火) |
| 犬と歩けば・再生 173 |
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2009年6月23日(火) 晴れ
お昼のニュースで、「沖縄慰霊の日」式典の中継を見た。式典が行われる「平和の礎」へはマグノリアさんと行ったことがある。2月だったが、何かもう無茶苦茶暑かった記憶だけが鮮明だ。式典では内閣総理大臣の前に小学6年生の比屋根憲太君が、平和を求める自作の詩を詠みあげた。これが素晴らしくて、聞いていて泪と鼻水が出た。彼は第2の谷川俊太郎だと思う。もう一度この詩が読みたいと思って、東京新聞、共同通信、沖縄タイムス、琉球新報などを調べたが見つからなかった。残念。
夕方の公園で、サムのお母さんが近寄ってきて「アンのお父さんが、亡くなったって」と耳元に囁いた。「62歳だったって。ワタシと同じだ。」と肩を落として見せた。アンはメスの柴犬で、ベルが5カ月で公園デビューした時にはもう、ナナちゃんや海くんたちと元気に走り回っていた。8年前のそのころはまだ公園も未整備で、工事中の深く広い穴の中で犬たちは横穴を掘って遊んだり、夏は雑草の中でバッタを追いかけて食べるという遊びもあった。犬仲間は、いずれ公園が整備されたら、犬たちの遊び場がなくなってしまうのではないかと危惧した。アンのお父さんは地元の不動産や勤めとかで、ドッグランに適当な土地を探してみましょうといろいろと骨を折ってくれたのだった。丁度そんな時に病気が見つかって入退院生活が始まり、当然犬仲間とは足が遠のいた。今年の丁度公園の桜が満開のころ、2回ほど続けてアンとお父さん、お母さんの散歩と出会った。サムのお母さんも私も、お元気になって良かったですねと挨拶をし、アンちゃん達も笑顔で応えてくれた。合掌。
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| 2009年6月22日(月) |
| 犬と歩けば・再生 172 |
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2009年6月22日(月) 雨のち曇り
ケアハウスに義姉を見舞った。いつものように部屋の掃除、書類の整理(何でも取ってあるものを、いるものいらないものと分ける)を済ませてから、(雨が降っているけれど)近くのスーパーへ買い物に誘った。私は義姉の財布の中身を、いつも2万円ぐらいにコントロールしている。で今回も1万円も補充したら良いと考えていた。義姉は、お金なんか使わないから未だあるよと言いながら財布をあけてみたら、中身は空っぽ、本当に1円もないだ。お財布を変えたのかと聞いたがそれはないと答え、どこからか小銭入れを見つけてその中に硬貨が少し入っていた。お金のない理由を聞いても、義姉を混乱させるばかりだから、お札を補充して買い物に出掛けた。腕を組んで相合傘で、今盛りの紫陽花などを見物しながら行く。義姉は足取りも軽く、すっかりご機嫌だ。スーパーでは、果物やトイレットペーパーの外に少し躊躇したのち焼酎の四合瓶や缶ビールも選んだ。勿論お酒は止められているが、暮らしに少しの楽しみは必要だ。事務所の人に見つかってしまうかもしれないが、その時はその時。私は見て見ぬふりをした。
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| 2009年6月21日(日) |
| 犬と歩けば・再生 171 |
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2009年6月21日(日) 雨のち曇り
朝からバケツをひっくり返したような大雨が続いた。この雨の中でもサムのお母さんは仕事をしたと言った。「いや、今の雨具は外からは濡れないのだけれど、中が蒸れて汗でぐっしょり濡れた」と言った。夕方になると雨が上がったので、ベルを連れて公園へ出かける。エマのお母さんはもう、エマと一緒に「ゆるジョギング」をしている。お父さんはと尋ねると、痛風が出て家にいると言い、症状がなくても薬は続けなくてはだめだと言ったのに、痛みがなくなると勝手に止めちゃうからなのよと続けた。私たちもエマちゃん達と一緒に走り始めた。ベルも水を飲んだり用を足したりしながらも、大人しく私について公園内720mコースを走った。ところが丁度2周目にかかったところで、ベルはもう嫌だと座り込んで抵抗した。おだてても力づくでも身体を重しにして抵抗するから、それなら待っててねとベンチにくくり付けて、私はゆるジョグを続けた。2周目を終えて戻るとサム親子が来ていた。今日は海も来た。海のお母さんの体調が悪く、娘さん家族も一緒に公園に来た。「あんなにニコニコしちゃって、もう治ったみたい」サムのお母さんは傍に来て、耳うちした。(海もいなくて、一人ぼっちで寂しかったのよ)と返事をすると「そうそう、そうよ。あたしだってサムがいるからなんとかやっているけれど、生き物の息遣いのない家に帰るのは、本当に辛い」と、言った。
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| 2009年6月20日(土) |
| 犬と歩けば・再生 170 |
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2009年6月20日(土) 曇り一時晴れ
2日前の通院日。雑居ビルの3階にある診療所に入ると、いきなりでっかーい胡蝶蘭が飾ってあった。医師にあれは何ですか?まるで先生が大臣にでも就任したみたいだと言ったらかかりつけ医は、恥ずかしそうな少し傷ついたようなふりを見せてうつむいた。いやあれはね、今年開所13年になるもんだから頂いたものなんだけれどと説明をしてくれた。毎年、知人から開所日に合わせて胡蝶蘭をお祝いに戴いている。ところが今年は不況で、胡蝶蘭市場にも異変が起きて品物がだぶついているという。だから前年と同じ予算であんなに大きなものが買えてしまったという次第らしい。ところでかかりつけ医は私と丁度10歳違う(年下)という。10年前と比べた体力はどうですかと聞かれたから、違いますと即座に答えた。一呼吸おいて、まったく違いますと続けた。へえーそんなに違うの。2度も念を押されるほどなんだあーとまた、かかりつけ医は落ち込んだ。また先生は「花粉症はもう大丈夫?」と聞くので、もう全く、全然、さっぱりすっかり大丈夫だと返事をした。すると「私はまだなんですよ。今はイネ科の花粉」とぼやいた。先生もお疲れらしい。
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| 2009年6月19日(金) |
| 犬と歩けば・再生 169 |
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2009年6月19日(金) 曇り一時晴れ
チケットを頂いて、横浜へ「ロードクの日」を聞きに行った。電車で横浜へ行くのは、何年振りだろう。それにこの頃は人ごみに慣れていないから、少し及び腰で出掛けた。ところが、乗り換えは行き帰りとも全くスムースにいって、家から1時間半の距離だった。朗読会は既に始まっており、樋口一葉の「わかれ道」から聞いた。去年の朗読会でも確か一葉の「十三夜」が朗読されたが、こうして聞いてみると一葉の文章は、誠に耳になじむ文章だと新発見した思いだった。小学生の時に読んだ「偉人伝」の樋口一葉は、上流階級の子弟が集まる萩の舎で内弟子として働きながら学び、優秀な成績を収めた才女だった。高校時代、国語の教師が一葉の初恋を「一葉は熱をあげたかも知れないが、桃水(初恋の相手)はなんとも思っちゃいませんでした。小娘なんか。」と評したことがショックだった。そして後年、たぶんそうだったろうと淋しく納得した。今では、幕末から明治へと激動のあの時代に、たったの17歳の女の子が戸主として一家を養わなければならない立場に立たされた窮状と健気さに、胸が痛む。
たったの25歳で結核で貧窮の中に死んでいった一葉を、5千円札に登場させるなんて、悪趣味だ。
「ロードクの日」に戻る。自分が読まない作家の作品も読まれるわけで、視野を広げてくれるきっかけにもなる。NHKラジオでは、松平元アナが藤澤周平作品を読んだりしているが、生で朗読を聞くのは良いですよ。
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| 2009年6月18日(木) |
| 犬と歩けば・再生 168 |
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2009年6月18日(木) 曇り一時晴れ
さて「ゆっくりランニング」の二日目。夕方の5時過ぎ。またご夫婦でやってきたエマちゃん家のお二人は公園の入り口で別れ、お母さんはそのままランニングを始めた。お父さんの話によるとエマのお母さんは、朝も来て走ったという。遅ればせながら私もベルをベンチにくくりつけて、520mコースを走る。
2周したところで、サムのお母さんに「だめだよ。お母さんの行った後をじっと見ていてちっとも遊ばないし、声が聞こえるともう、ふにゃふにゃ言って落ち着かない」と言われてしまった。珍しくベルは私に飛びついてきて、サムがやるように私の手や顔を舐めた。それも少し遠慮がちに。今迄になかった行動である。それが済むと、今までのうっ憤を晴らすようにサムを中心に4,5匹でじゃれあい、もつれ合って遊んだ。そのうちに720mコースを20分走ったエマのお母さんが帰ってきた。私もあと1周したいが、ベルはおいてゆけないので連れて走ることにした。順調に三分の一ぐらいまで来たところで、なんとベルはウンチタイムとなった。走るので、ビニール袋はバッグごと犬仲間の所に置いてきた。取りに戻ろうかと思ったとき、ジュースの空箱を植え込みの傍に見つけて拾った。それでなんとかベルの落し物を始末して、ランニングを続けたが、あとは横道にも反れずお終いまで走った。今日の教訓。いかなる時も、ベルを連れているときは、万全の準備をしておかなければいけない。
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| 2009年6月17日(水) |
| 犬と歩けば・再生 167 |
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2009年6月17日(水) 曇り時々晴れ
「民主、民主党。石井。石井議員だってもうネットに出ている。」
犬仲間のグループから、ひと際大きな声が聞こえている。例の厚労省偽造問題である。サムのお母さんが、鬼の首でも取ったように勢いづいている。
公園の入り口で、エマちゃんを連れたご夫婦と出会ってあれこれ話をすると、NHKテレビの「ためしてガッテン」で、遅筋を使ったゆっくりランニングの効用を見たと仰る。すごくいいから、公園で犬の遊んでいるのを見ているだけでなくやってみたいとお母さんが言った。(じゃあ、一寸やってみますか?)と誘ったら、二つ返事で乗ってきた。公園内1周400m位のコースを10分ぐらいかけて廻ることにする。エマはお父さんが見ているが、ベルは椅子にくくり付けてエマのお母さんの後を追った。私は厚着をしてきたので2周で止めたが、私より4歳年長のエマのお母さんはお顔を真っ赤にして3周廻った。根性がある。褒めると、とにかくひと月はやろうと思うし、皆さんの前でやるって宣言しちゃったから止める訳にはいかないと、乗り気である。東京の友達から電話があったので、そのことを話したら「うちの方でもやっている人はいっぱいいる。あたしもちょっとやってみたんだけど、友達が格好悪いっていうの。」で、止めたという。
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| 2009年6月16日(火) |
| 犬と歩けば・再生 166 |
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2009年6月16日(火) 曇りのち雨
夕方のスーパーで、今日は見るからにトレトレのイワシが、7匹で200円だった。新鮮なイワシは、ピリッと皮がむける。今日は大根おろしを添えて、塩焼きにした。夕べは蒸し暑かったので、素麺でさっぱりと食べたが、露寒の今日はカレーうどんにした。
今日は午後、「介護保険」の話を専門家に聞いて勉強した。講師は、現職の知と情を兼ね備えた方で、豊かな経験をもとに具体的でわかりやすい話をしてくれた。ところで介護現場はいつも人手不足だ。講師は、介護の現場に若い働き手が集まらないことについて、こんな話をされた。
『世間一般に、介護職とは「家庭生活の延長で、誰でも出来る(専門性がない)仕事」という風な認識をされているのではないか?例えば看護師はきっちりとカリキュラムが組まれて教育されるが、介護士は経験3年で国家資格取得の資格が出来ることからもわかるように、社会的評価が低い。賃金も安いし、一生懸命に働いたとしても認められて出世することもない。』
講師が言いたかった事は「これで良いんでしょうか?」だと思う。
生まれてきた人間は必ず年老いて、いつか死ぬ。老いることや死ぬことは自己管理が悪いからではない。えらいさんが言うところの「自己責任」ではない。年老いて身体が不自由になり、利かなくなっても、誰もが人間としての尊厳を守られるためには、どうあるべきかを、ちゃんと考えろと言われたと思う。
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| 2009年6月15日(月) |
| 犬と歩けば・再生 165 |
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2009年6月15日(月) 曇りのち雨
いやあ、サムちゃんの機嫌が悪いことと言ったらない。ほかのことで話をしたエマのお母さんにつっかかったものだから、エマのお母さんも(なんだかよくわからないけれど)なんてぼやきながら、対応に困っていた。しまいにサムのお母さんは「組織票だけだったら、民主党は勝てなかった。ほら、浮動票がのっかっちゃったからね。」と何度も諦めきれないように繰り返した。そう、昨日の市長選で自民党が負けたことが、よほどショックだったらしい。自民党が負けたからといって、サムちゃんの生活に変化があるとは思えないが、プライドが傷ついたんだと思う。でも同情はしないけどね。
エマちゃんのお父さんとお母さんが、あんまりサムちゃんにまくし立てられて気の毒になった。帰りに犬たちの遊んだ芝を見ると、可憐なピンクの捩じり草が咲き始めていた。また緑のもみじの葉には種を抱いた赤いプロペラが乗っていた。エマのお母さんは、もみじの赤い種を始めて見たと喜んだ。
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| 2009年6月14日(日) |
| 犬と歩けば・再生 164 |
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2009年6月14日(日) 曇りのち雨
たまにはサムに会いたくて、散歩に誘いに寄った。いつものように1階の窓から外を眺めていたサムは、ベルの甘ったれた鳴き声を聞いた途端、クンと小さく返事をして部屋の中へ引っ込んだ。サムがドアーから飛び出てきて、その後ろから「今、支度します」とお母さんの声が追っかけて来た。
さて、2匹と2人で川向うの公園へ行くことにした。団地の中を歩いているときに、4時のチャイムが鳴り渡った。それに合わせてサムが「ウオオオー・ウォー」と月に向かって吠えた。いや、月は出ていなかったがとにかく上を向いて、吠え続けた。ベルはそれをしばらく見ていたが、じゃあおれもやるかとおもったのか、「ウオーン・ウォーン」とやはり首をのばして、唱和した。私は慌ててベルにシッ・シーと言って口に人差し指を当てたが、ベルは構わずサムに合わせて吠え続けた。しばらくそんな事をやって、ぱたりと終わった。サムのお母さんはニコニコして、「ウン、ベルの声は可愛い」なんて言って澄ましていた。
ベルはもうルンルンで鼻息荒く、尻尾をゆすりながら歩く。橋の上ではいつものように欄干から鼻先を出して、下の川の様子を伺う。今日は気温が低い所為か川面に浮いている亀は1匹しかみつからなかった。遊歩道へ入り人がいないのを確かめて放してやると、鉄砲玉のように走り出した。ナンダ、ナンダとサムもつられて走る。なんてことはない。2匹は大きく遠回りして走って、戻ってきた。今日は市長選挙だった。前回よりも投票率は上がったとはいえ30%台である。サムのお母さんは、前市長の汚職がひびいて民主の追い上げが心配だと言った。
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| 2009年6月13日(土) |
| 犬と歩けば・再生 163 |
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2009年6月13日(土) 晴
ちょうど1年前、川柳仲間のYちゃんが、雨の中をひと抱えもの「矢羽根ススキ」を届けてくれた。前年の秋、Yちゃん家に遊びに行ったとき、庭に生えていた「矢羽根ススキ」を見て欲しいと言ったら、暖かくなったら株分けしてあげると約束はしていた。然しこんなお天気の日に持ってきてくれたのは、なんとも気の毒で恐縮した。然しその時彼女はもう、入院の決意をしていたのだ。だからどうしてもその日でなくてはならなかったとは、後で知ったことだった。
さて、頂いた矢羽根ススキは家人が始末した。株は大きく二つに分けて、狭い庭の隅に植えた。中に混じっていた20p足らずのススキは、小さな鉢に植えて木陰に置いた・・と言った。さてこの春、小さな鉢の中から新芽が出て、可愛らしいススキの盆栽が出来上がった。土の表面には苔まで付いている。二つ出来たから、Yちゃんの快気祝いも兼ねてひとつを里帰りさせようと、先日の句会に持参した。句会当日、Yちゃんは風邪気味だと言って欠席したが、近くのヨネちゃんが預かってあげるというので頼んだ。様子を見て調子が良くなったら、届けると言ってくれていたが、今日Yちゃんからお礼の電話があった。何よりも声が元気だったので安心した。そして、家人の仕事を絶賛する声が電話口からあふれ出たのを聞いていた家人も、「作ったんじゃなくて、そうなっちゃっただけだ」とか言いながらも、満更でもなさそうだった。
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| 2009年6月12日(金) |
| 犬と歩けば・再生 162 |
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2009年6月12日(金) 晴
本当に私たちは晴れ女だと、今更ながら確信した。梅雨入りもした昨日までのぐずついたお天気が、今朝は気持ちまで晴々とするような上天気だった。
いつもの仲間にもう一人加わった4人で、びわ狩りツアーに出かけた。
4,5年前にもびわ狩りに行ったことがあるが、その時は雨で、農家の作業小屋のような所で、すでに摘んであったビワを食べた。今回は一応枇杷の木の畑に入ったが、(既に摘んだビワが入った籠)が何か所にも置いてあった。説明によるとそれは、2日前に摘んだもので、摘みたてと食べ比べていて下さいという。所が摘み立てというのは、びわの木に若い衆が登っていてそこにも(既に摘んだビワが入った籠)があるのだ。で、下から「取り立てをください」と声をかけると、ハイハイと返事して上からビワを1個落としてくれるのだ。何となく釈然としない。ツアー客の2人が、自分の手で手が届く枝からビワをもごうとしたら、叱られた。ますますおかしい。でもまあ、ツアー客は思い思いに食べて満足(多分)してお土産も買った。ところでツアー客は平均何個ぐらい食べるのかと訊ねたら、10個だという。今迄の最高は21個を食べた41歳、男性だという。私でさえ20個食べたし、私は他の人よりもペースが遅かったがら、今回のツアーに限って言えば20個は下らないと思う。ところで私たちの仲間Aさんは30個を軽くクリアーして、そばで見ていた若い衆達に「スゲー・すげー」を連発させた。どう、おばさんの実力、わかった?
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| 2009年6月11日(木) |
| 犬と歩けば・再生 161 |
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2009年6月11日(木) 曇り
3日ぶりに外出した。冷蔵庫の中が空になってしまったし、明日は「ビワ狩り」なので、外へ出た時の体調も見たかった。スーパーでは旬のイワシが6匹で250円。ためらわずに買った。おろしを添えて、焼きたての塩焼きが美味しいが、今日は生姜に刺身で食べよう。かつてイワシは貧乏人の食べ物だったから、見よう見まねで子どものころからイワシのさばき方を覚えた。イワシは安くて、確か最近まで漁港に行くとバケツ1杯300円なんて値段で、売っていた。刺身で酢の物で。煮つけに塩焼き。てんぷらにフライにつみれとイワシはなんでもござれ、庶民の味方だ。
所で、明日に備えてデジカメの中身を空にしようと、カードの中身をパソコンに取り込んだ。「カードの中身を削除する」で、ハイとクリックした。そうしたらもう一度「本当に良いんですね」と出てきた。誰もいない部屋で、声を出して笑った。明日は梅雨も中休みらしい。
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| 2009年6月10日(水) |
| 犬と歩けば・再生 160 |
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2009年6月10日(水) 曇り一時晴れ
東大教授の福島智先生は、9歳で視覚を18歳で聴覚を失ったという。この人のことは以前テレビの「ようこそ先輩」という番組で知っていたが、夕べは「爆笑学問」で見た。福島先生は「ようこそ先輩」の番組でも、(何が辛いって他人とコミニュケーションが取れないのが一番つらい)と、子ども達に話していたが、いつも孤独と絶望にさいなまれていたという。福島先生はその孤独を、宇宙に一人ぼっちで放り出されたようだと説明する。そうだろうなと思う。宇宙飛行士が人工衛星の中で、あんなににこにことしていられるのは始終地上と繋がっているからだ。ところで福島先生は「障害と聞いてどんなイメージを持つか?」と太田光に聞いた。太田光は「障害者と言っても、スティービー・ワンダーやホーキング博士は素晴らしいと思うし・・」と答えたのに対して「二人とも、天才でしょう。そうでなく普通の人」と答え「障害者」という考え方をこんな風に説明した。『そもそも障害とは、近代になって生み出された概念だと、福島は主張する。産業革命のころ、社会は大量生産を可能にする均質な労働力を求めた。それは一定程度の労働に耐えうる身体条件を備えた均質な労働者を必要とする社会でもあった。そこからこぼれ落ちる生産能力の低い人間を “障害者”とひとくくりにしたのだと福島は言う。』(番組のホームページより)
従って「障害者」というのは、誰かがどこか(それぞれの社会で)で決めていると言い、さらに太田光に「あなたはなぜ、生きているのか?」と問うた。
これは「能力と存在」を問うた訳で、こちらも緊張して聞いていたが太田はしどろもどろに「楽しいと思えることがあるから生きている」と答えたに留まった。それもあるが、もっと根源的に掘り下げて貰いたかった。でも普段考えていなかったことで、とても勉強になった。福島先生は「障害を再定義せよ」という。先生の専門は「障害学」という。
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| 2009年6月9日(火) |
| 犬と歩けば・再生 159 |
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2009年6月9日(火) 曇り
毎年この時期はどうも体調がよくない。風邪のような症状が長引いている。
身体がガス欠状態というのか、しゃきっとしない。それでも今まではやらねばならぬ仕事があったが、今年はそれも卒業したから大いにでれでれと出来る。横になると、うとうと眠って夢を見た。旅行中(外国らしい)マグノリアさんの荷物番をしていて、中身を盗まれた。出発時間は迫っている。サテどうしたものかと切羽詰まったところで目が覚めた。こういう夢は精神衛生上よくない。でも選んで夢を見るわけではないので、この夢は私の心身の状態を表しているのかなとも思う。
お絵描きサークルのことで、会長と電話で話をした。しばらく話をしていて、彼が話の途中で(ハンハーとかフムフーン)と鼻濁音で話の調子を取っているのに気がついた。これって、映画やテレビで見る英語圏の人の会話に出てくるあれじゃあないか!外国に駐在経験があるとは聞いていたが、どの位英語になじむとこんな風になるのか、今度聞いてみよう。ご本人はこの5,6年もっぱら仏像を画題に選んで描いている。
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| 2009年6月8日(月) |
| 犬と歩けば・再生 158 |
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2009年6月8日(月) 小雨
最近、知り合いの息子さんが新生活をはじめられたという。おめでたいことである。ところで新所帯は、お互いに同額を出し合って生活しているらしいと聞いて、そこまで来たかという感慨があった。
今では女性も働き続けるのが当たり前であるが、私のころは女性は就職しても腰かけと言って、2,3年で寿退職するのが通例であった。そこで女性が働き続ける意義とか、意味と言ったことが盛んに議論・啓蒙された。結婚退職制や女性だけの30歳とか35歳定年制を違法とする裁判も起こされた。私は自分の口は自分で養うのを当然としていたから、結婚しても扶養家族になるつもりはなく、そういう世の中の動きに刺激されていた。
所で結婚以来、家事(特に食事の支度)が付いて回ることになった。お互いにリタイヤーした二人暮らしになった今でも。普段は何とも思わず出来ることでも、体調が不調の時はとても辛い。それが敵にはわからないのだ。そこで何度も、生活費を同額ずつだしたらどんなにか私は楽に生きられるだろうかと常々考えていたのである。私が何十年もうじうじと考えていることを、若い人たちは軽く乗り越えていたのだ。スゴイと感動せずにはいられない。
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| 2009年6月7日(日) |
| 犬と歩けば・再生 157 |
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2009年6月7日(日) 晴れ
マグノリアさんが所属する「絵手紙グループ」の発表会が、花の美術館で開催中なので、仲間たちと鑑賞に出かけた。久しぶりのお天気は、いきなり真夏の日差しの様に鋭く、その上蒸し暑い。でも日曜日とあって、紫陽花が見ごろの園内は多くの人出で賑わっていた。マグノリアさんの作品は、力強い線でおおらかに書かれている。見ていて気持ちがいい。やはり絵手紙を楽しんでいるNさんは、「絵手紙元祖と言うべき大先生」の展示もあったと驚いていた。
マグノリアさんの交代時間を待って、和食のバイキングという店に食事に行った。ランチバイキングは大人一人1,600円と安くはないが、献立の多様さと時間制限なしで,午後遅くまでたっぷりと食べて喋って、みんな満足した。
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| 2009年6月6日(土) |
| 犬と歩けば・再生 156 |
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2009年6月6日(土) 雨・雲り
今日は油絵のお稽古日。午前中は寒気がして横になっていたので、会場に着いたのはいつもより少し遅くなった。部屋に入るとやはり、いつもとは少し違う緊張感みたいなものがあった。今回の騒動の主、Tさんも到着していた。いつもTさんの車に同乗してくるAさんは「今日はね、例の奥さんが運転してTさんと私を送ってくれた」と、小声で教えてくれた。「でも奥さんはニコニコしてTさんと話をしていたし、想像と違っていた」うーむ、奇っ怪。ここは用心しなくては。このTさんの奥さん(Tマダム)は、Tさんのケータイを使いTさんの目前で、一面識もない私たちの仲間(女性)にえらい剣幕で延々40分も(うちの主人に一切頼みごとをしないで)とまくし立てたのだ。それでも足りず、会長宅に押し掛けて会長の奥さんに、これまた1時間半も「うちの主人をこき使わないで」とまくし立てたというのだ。それが今では珍しい「ざあます言葉」をお使いになる人らしい。
所で、私たちのグループ展の日程が9月に決まった。Tさんはいつものように張り切って案内状の下書きを持ってきて、TマダムがTさんの前で「頼みごとをするな」と電話した、Bさんに「何枚いる?刷ってくるから」と聞くではないか。(なあに考えているんだあ、Tのあほんだら。)と思ったが、勿論口にはしなかった。「断ると悪いみたいだったけど、自分でやってみる、って言ったわ」Bさんが言い、私たちはもっともだと頷いた。
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| 2009年6月5日(金) |
| 犬と歩けば・再生 155 |
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2009年6月5日(金) 雨
夕べ芝居が跳ねてマグノリアさんと遅い夕飯を食べていた時、マグノリアさんが私を見て「あ、目が赤い」と叫んだ。ええっと思ったが、自分の目ん玉を自分で見られるはずがなく、ましてなんの痛痒も感じないし、ぐるりとあたりを見回した。そういえばバッグに手鏡があったと思いだして、取り出して見た。
なるほど左目の左半分が真っ赤になっていた。マグノリアさんも経験があって、眼底出血だと怖いので医者に診てもらった事があるという。一晩様子を見て今朝、赤い範囲は半分ぐらいになっていたが、思い切って医者に出かけた。病院へ行くのは久しぶりなので、念のために花粉症で使ったマスクを探して持参した。病院の入口には新型インフルエンザ警戒中の立て看板がある。そこでマスクを付けて病院内に入った。ところが、ええっ?待合室の患者様も忙しく行き来する看護師も、事務の人たちも誰一人マスクなんか付けていないではないか。
勿論直ぐにマスクは取った。待つのを覚悟していったが、眼科は意外なほど空いていて、すぐに視力検査、診察となった。診断は「結膜下出血」で、疲れた時になり易く、1週間ほどで出血痕もきれいになると言われ、お終だった。
この1月ほど体調がよくなし、もうしばらくシフトダウンするようにとの警告と受け取った。
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| 2009年6月4日(木) |
| 犬と歩けば・再生 154 |
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2009年6月4日(木) 曇り
いやあ焦った、驚いた。
今夜はマグノリアさんに誘われて「白石 加代子 百物語」を聞きに行くことになっていた。千葉に出たついでに千葉市美術館で開催中の「パウル・クレー展」を見るつもりで、早めに出た。その前にミシン屋へ寄って、一寸した用事を済ませた。チケットを注文して、財布を出そうとしたが出てこない。あれ?はて?なんじゃ?とバッグをかき回していると、チケット売りのお姉さんが「もしかして、おとしたのではありませんか?」なんて、刺激的な事を仰る。どうしてもない。ケータイは入っていたから自宅に電話すると、運よく家人が在宅で、いつもの引き出しの中に私の財布があるというではないか!でもまあ、おとしたのではないということがわかって、少し安心した。騒ぎが収まるのを待って、さっきのお姉さんが「江戸浮世絵巻」
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2009/0516_2/0516_2.htmlの方なら、無料で見られると教えてくれたので、(ここだけなら入場料200円。私は高齢者なので無料)そうさせてもらった。ところがこれが大当たり。もともと浮世絵がウリの千葉市美術館なのだが、展示作品が多いし私たちがよく目にする有名な絵が沢山あって、1時間半たっぷりと楽しませてもらった。この間入館者は私を含めてたったの3人だった。ここの開館時間は平日は18時まで、金土は20時までである。さて、あとはマグノリアさんに会ったから、お金を借りてお茶を買い、食事もした。
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| 2009年6月3日(水) |
| 犬と歩けば・再生 153 |
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2009年6月3日(水) 曇り
(ええっ、今日はなあに?)。 呼ばれて出てみたら、いつもの新聞屋さんだった。先月分の集金は済んでいるし、購読予約も9月まで判を押した。「えー、あー、そうですね」と言って、壁飾りをちらりと見た。「ああ、これで思い出しました」と、安心したように姿勢を直した。彼が言うには先場所、9日目の大相撲見物に行ったとか。家内と枡席でね、と一寸自慢そうにいう。先場所は面白かったでしょうと、こちらも話を合わせた。「安馬がつよくなったね。白鳳は安心だし。朝青龍はもう駄目でしょうね」とか言った。ところでお土産にミニュチュアの化粧回しを3つ買ったが、一つ2千円もした。さて帰る時になって、枡席につきものの茶碗セットや饅頭やお酒はしっかり持ったが、化粧回しを忘れた。国技館を出る前に気がついたが、人ごみにどんどん押されるし、取りに帰るのは不可能と思い諦めた。さあ、しかしそれからが大変。(自慢の韓国航空客室乗務員の)「家内にこっぴどく怒られましてね、酒ばかり飲んで酔っ払うから忘れるんだって叱られましてね」と言いながらまた、玄関の壁飾りを見た。
それからとってつけたように、「洗剤使いますか?今度匂いの良いのに変わったんですよ。お父さんが読むでしょうから、スポーツ新聞も置いて行きます。」と言い、品物を置いて帰った。
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| 2009年6月2日(火) |
| 犬と歩けば・再生 152 |
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2009年6月2日(火) 晴れ
すっきりと晴れたのは、何日ぶりだろうか?今日は句会で、ひと月振りで仲間たちに会った。そうそう、会場へ行く途中、団地の中で、カラスに襲われている子猫に遭遇した。猫の悲鳴とバサバサっという羽音が同時に聞こえた。あたりを見回すと、猫が逃げ込んだ植え込みの傍にカラスが下りてきて、なおも威嚇している。さらにもう一羽飛んで来た。石ころを掴んでカラスに近寄ると、カラスは逃げた。逃げたが、近くの電線の上に止まってこちらの様子を見ている。カラスの利口さと獰猛さは聞いているから、それにあの嘴を見たら一寸気持ちがひるんだが、こちらもカラスを覗っていたら、しばらくしてカラスはどこかへ飛んでいった。やっと安心して猫に「今のうちに、逃げなさい」と声をかけたが、固まっているのか出てこない。こちらも時間があるので、繰り返し呼び掛けたがニャーニャーと鳴くばかり。通りかかった人が「ヤ、猫ですか?カラスは獰猛だから」と言って植え込みを覗き、いるいると言った。ぎりぎりの時間まで待って、その場を離れたが、猫は無事に帰ったろうか?
終わってからいつものようにガストでお昼御飯を食べながら、お喋り。一人乗りヨットで本州一周を目指している春菜さんの御亭主は今、金沢に到着しているとか。わーわーがやがやと思いっきりお喋りして、楽しんだ。
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| 2009年6月1日(月) |
| 犬と歩けば・再生 151 |
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| 2009年5月31日(日) |
| 犬と歩けば・再生 150 |
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2009年5月31日(日) 雨ときどき曇り
最近自宅を新築したAさんから他の仲間と一緒に、自宅の食事に招待された。今朝家人は泊まりの同窓会で、朝から箱根へ出かけた後、何となくウキウキして、誰か誘って食事にでも行こうとしていた所だったから、二つ返事で承知した。 お絵描き仲間のAさんは現役時代、海外駐在の経験もあるとかで、初対面の奥さんも私たちの対応にも自然でそつがなく、会話も楽しい。ふーん、客をこんな風にもてなすのだと感心した。
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| 2009年5月30日(土) |
| 犬と歩けば・再生 149 |
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2009年5月30日(土) 雨のち曇り
それを聞いた時、「恐妻」という言葉が記憶の底から浮かび上がってきた。この言葉は、この頃はあまり聞かない。どうしてだろうか?みんなが恐妻家になったからか、それとも恐妻は存在しなくなったからか?
先週、お絵描き仲間のAさんから相談を受けた。「実は昨夜、仲間のBさんの奥さん(一面識もない)から大変な剣幕で電話があって、甘えないでと叱られた。」というのだ。遠くから通っているAさんやCさんを仲間内で送迎している。千葉市展覧会の搬入、搬出は確かにBさんにお願いしているが、これも全員の分をBさんと他の仲間とで行っている。何もAさんだけが、Bさんに頼っているわけではないのだ。さらにAさんのケータイ番号をどうしてBさんの奥さんが知っているのかもわからない。会の名簿には固定電話を記入してある。
今後の送迎の都合もあるので、Bさんの面子をつぶさないようにそれとなく会長の耳に入れておいた。ところが今日、Bさんから直接私に話があった。「女房が、あんまり皆の世話を焼くなというから、展覧会の搬入もするなっていうからもう出来ない」と。わかったと答えたが、なんだかBさんが気の毒になって顔をそむけた。
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| 2009年5月29日(金) |
| 犬と歩けば・再生 148 |
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2009年5月29日(金) 雨
夕べは一晩中風雨が強くて、犬小屋のベルが心配だった。心配だが、こちらもここ数日は毎日ホカロンを3枚も身体にくっつけて、うろうろしている状態だから、起きて雨の中を見に行く元気はない。朝は喉が痛くて目が覚めた。すぐに熱を測ったら、36℃。平熱は35,5ぐらいだから、微熱でまあ新型インフルエンザではないと判断。大体、60歳以上は、新型インフルエンザに対して免疫があると言われていたから、安心はしていたが・・。
陽気が悪いので、普通の風邪だと思うがこういう場合、耳鼻科へ行くと抗生物質を4日分処方してくれる。でも胃が悪くなる。そこでお灸をすえることにした。スライスした生姜の上にもぐさを乗せるお灸だから、ほとんど熱さは感じない。朝とお昼にしたら喉の痛みは感じなくなったが、体調は芳しくない。友達が心配して、あれこれと電話してくれる。話をしていると幾らか元気が出て、夕方鍼灸治療に行った。前回治療に行ったとき、「ハイ、厭なことや大変だったことをみんな思い出して下さい」と言われたが(思い出すのも嫌だ)と答えたので、先生が次に結うセリフ「はい、厭なこと大変だったことは、みんな流してしまいましょう」が宙に浮いてしまった。今日は前回のセリフは言われなかった。
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| 2009年5月28日(木) |
| 犬と歩けば・再生 147 |
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2009年5月28日(木) 雨・時々大雨
朝から雨となった。昨日、公園でサム達に会ったとき、サムのお母さんは「ブロッコリーの苗を上げる」と言った。家人が畑を少し借りているのを知っているのだ。種を播いたら沢山芽が出たという。誰かが「もう時期外れじゃないの」と言ったが、「時期をずらして収穫できる」と澄ましていた。断る理由もないのでただ(そう)とだけ言っておいた。そうしたら雨の中を「ブロッコリーの苗」を4,5株届けてくれた。ただ、虫食いがひどく、葉の色も冴えない。素人目にも、まともに成長するのか心配である。それを察したのかサムのお母さんは、「無農薬、無農薬」と言って帰って行った。家人は置いて行った「苗」をちらりと見ただけ。植えつけるつもりなど毛頭ないという態度だ。さてこの始末をどう付けようかと、厄介事が一つ増えた。
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| 2009年5月27日(水) |
| 犬と歩けば・再生 146 |
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2009年5月27日(水) 晴れ
気分を変えようと考えて、床屋に出かけた。電話で都合を聞くと、今日は午前中一人の客もなかったという。なるほど出かけてみたら、店の横に植え付け途中のプランターと土が散らばっていた。
散髪用いすに座ると、いつものように彼女が習っているダンスの話が始まった。何でもダンススクールの若者グループ(20代)に、床屋の彼女(50代)も入れて貰っているとか。練習も飲み会も、とにかく楽しいのだそうだ。その話を聞いた友達(50代)が入りたいというので、先生に頼んだがその人は入れて貰えなかったと、一寸自慢そうだった。でもそのグループのレッスンについてゆくのは大変で、そのための個人レッスン(30分3,500円)を受けまた、着る物も若い人に合わせてミニスカートを穿くようにしているんだとか。この間ホットパンツをはいてきた娘がいたので、「負けずに私もはいてこなくちゃ」とつぶやいたら、すかさず先生に「無理しなくていい」と言われたとか。先生の気持ちもわかるが、床屋の彼女にしてみれば「非日常」を楽しんでいるわけでそのためにお金も払っているんだから、どんな格好をしようと構わない気もする。うーん、皆さんお元気で羨ましい。
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| 2009年5月27日(水) |
| 犬と歩けば・再生 145 |
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2009年5月26日(火) 曇り
写真つきのはがきが届いた。目元涼しく口はしっかりと結んで、少し緊張してこちらを見ているのは、黄色い帽子を被ったピカピカの1年生A君だ。お母さんの文面には「・・毎日必死に生きていたら、いつのまにか月日が経っていました。」とあった。
Aくんに初めて出会ったのは、6年前の10月の相談会。その日は台風が近づいているとかで、時折風雨が強く吹き荒れていた。A君をしっかり抱いて泣きそうなAくんのお母さんを、はっきりと覚えている。まだうら若いお嬢さんのようなA君のお母さんに、どう声をかけたらいいものかと迷った。
それから、A君がベビーバギーに乗せられてきたとき、よちよち歩きをするようになったとき、地下鉄の駅名をみんな覚えてそらんじるようになったとき、そして1年半前に会ったときは保育園ではやっているとかで、Aくんは(あやとり)に、はまっていた。私は1つ2つA君の知らないあやとりの技を披露して、先輩の意地を見せた。
そして先月、A君に新入学お祝いのはがきを出しておいたのだった。文面にはまた「・・主人の七回忌法要も無事終わりました。」と添えてあった。
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| 2009年5月25日(月) |
| 犬と歩けば・再生 144 |
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2009年5月25日(月) 曇り
「散歩も餌も終わったから、後で鳴いてもあげちゃだめ」腰痛はだいぶ良くなったが、何となく力が出なくてぐずぐずしている私に代わって、家人はベルを散歩に連れて行き、こう言い置いて出かけた。(それでベルは、わかったって言ったの?)と背中に問いかけると「言わなかったけど、良く言い聞かせたから大丈夫」と、答えた。
はたして5時を過ぎると、(忘れてんじゃあないの)と恨みがましくベルが鼻を鳴らす。ベルのしつこさに負けたのと、昨日も今日も外へ出ていないので外の空気を吸うのも良いと思って、公園へ自転車を走らせた。
いつものところに犬仲間が集まっていた。私たちに気がついて、サムが駆け寄ってくる。鼻の利くサムは私のポケットのパンをねだる。サムのお母さんは、「ベルのお母さんのパンだけ食べる」というが、甘やかされているエマも寄ってきてパンを食べた。そのあとはエマとリョウの追いかけっこにベルが加わった。甘ったれでデブのリョウは、エマとベルに挟まれて固まってしまった。すかさずサムが割って入り、ベルをけん制する。ベルが引くと、甘ったれでぶのリョウは、ベルに向かってくる。しばらくそんな風に走り回ると、犬たちはへたばって水を飲んで、芝生に腹ばいになった。6時近くなり、ようやく夕日も傾き帰ろうとみんなで立ちあがったときは、ベルも満足そうだった
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| 2009年5月24日(日) |
| 犬と歩けば・再生 143 |
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2009年5月24日(日) 雨・曇り
大相撲は、結局日馬富士の初優勝で終わった。
新聞の投書欄に「あのニヤニヤ笑いは何とかならないか」と載っていたが、大相撲千秋楽・総理大臣杯授与では表彰状を読み間違えるのではないかと、見ているこちらが緊張した。幸い大した問題もなく上機嫌で「おめでとう」とか言ってそのまま帰ろうとして、祝杯授与を忘れそうになっただけで済んだ。
韓国のノ・ムヒョン前大統領の自殺。新聞に載っていた写真では、完全に「鬱患者」の顔をしていた。
木曜日から腰痛が続いている。昨日も今日もホカロンを腰と足に張り付けて、ミステリを読んで過ごした。
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| 2009年5月23日(土) |
| 犬と歩けば・再生 142 |
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2009年5月23日(土) 曇り
台所に立って、ガスコンロの後ろをうっとりと眺める。そこは昨日まで油汚れが染み付いて、固まって、おまけにそれを取ろうとして使った強い洗剤の跡まで残っていた。汚れが取れないまま諦めていたのだ。いつか板金屋さんに頼んで、そっくり取り換えるしかないと思っていた。
一方、数年前から掃除に重曹を使ってはいた。そして同じ場所を試してみたが、効果は殆どなかった。それが昨日、ふとまた試してみる気になった。そうしたら、アラマどうしたことか、頑固にへばりついていた油汚れがひとつ、またひとつと魔法を使った様に消えてゆくではないか。こうなると面白くなって、次々と歯ブラシで擦り、目につく範囲はリセットボタンを押したように、きれいになった。こういう事もあるのだと、信じられない思いで眺める。
油汚れの引き合いに出しては差し障りもあるかも知れないが、今日の大相撲取組・白鵬対琴欧州・朝青龍対日馬富士も、絶対の本命が敗れた。世の中、いろんな事が起こると、改めて思った。
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| 2009年5月22日(金) |
| 犬と歩けば・再生 141 |
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2009年5月22日(金) 晴れ
我が家では朝も夜も7時が食事時間である。まあ日が伸びた所為もあるが、家人はちょろちょろと動き回っていて、この数日夕飯が後ろへずれ込んでいる。私は10時には寝てしまうから、遅くなるのは困る。一人で食べてしまうという選択肢もあるが、献立がうどんなどの時は一緒に作っておくと伸びてしまうという不都合がある。で、穏便に注意した。今日は5時を過ぎるともう家人は、テーブルの前に座った。なに、敵は反省したわけではない。大相撲の「白鵬対日馬富士」を見逃さないためである。 私もこの対戦は楽しみにしていたから、ビールと餃子でテレビ桟敷で観戦とする。賭けようと持ちかけると家人は、「白鵬」と一言。言外に、決まっていると滲ませている。(私は判官びいきだからね、日馬富士が買った方が面白くなる)と強がったが、給付金は掛けなかった。
日馬富士はよくやったが、やはり貫禄負けというか経験不足かな。数場所後には力量も拮抗して、もっと面白くなると思う。それにしてもあの立ち会いの前の仕切りは、緊張感で、ぞくぞくしたし、にらみ合いも良かったあ。
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| 2009年5月21日(木) |
| 犬と歩けば・再生 140 |
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2009年5月21日(木) 晴れ
拝啓・山キチ様
人は遊ぶために生れて来たのだと言った先人がいるそうですが、「マイ登山道」を持っている人は、(猟師を除けば)世界中でもそういないのではないでしょうか?
山キチさんの今日の書き込みを読んで、またまたびっくり。1日に3回も同じ山に登ったことがあり、さらに自分だけの道もお持ちとのこと。たぶんその道は季節に応じて、複数お持ちだろうと思います。
所で私が、30代でうつ病を患ったとき、回復した大きな要素の一つは、毎日自然の中を散歩したことだと、思っています。その頃このあたりもまだ自然が豊かで、林や小さな森がありました。朝も夜も犬を連れて、やみくもに森や林の中に入って行き、季節の小鳥や小動物に出会いました。赤ゲラが木をつついていたり、大風の後は枝から落ちた鳥の巣を見つけ、モグラに出会い、ねぐらに帰って来たムクを犬が脅したりまた春にはヒトリシズカが群生し、秋にはワレモコウやフジバカマまで咲いていました。昨夜と今日のわずかの気温の差で、あんなにうるさかった虫の合唱がぴたりと止む、不思議さにも気が付きました。
そのうち娘たちも一緒に散歩するようになり、娘たちが大きくなると、代わって近所の子供たちが私の散歩についてくるようになりました。その数はだんだんと増えて10人ぐらいにもなりました。事情を知らない人は私の事を(ずいぶん沢山子供を持っている人だ)と思ったと、教えてくれました。
話しは逸れましたが、規模は違っても森や林の中を歩く楽しさは、私にも少しわかります。「マイ登山道」をお持ちになって、山歩きを楽しんでおいでとは最高・最上の遊びだと、つくづく羨ましく思います。
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| 2009年5月20日(水) |
| 犬と歩けば・再生 139 |
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2009年5月20日(水) 晴れ
今日の山キチさんの投稿を読んでびっくり。ええっ?なになに?まさかあ?あらま、ほんとに?同じ山を下山してまたすぐに登る人がいるなんて、今までの長い人生の中で、今朝まで私の想像外だった。それが本当にうれしそうで、ウキウキしている様子が、伝わってくる。「山に行く日は嬉しくて眠れず、今朝は1時前に起き出し、登山口出発3:15山頂6:20反対側の麓に降り立ったのが8:00登り返して2度目に山頂に立ったのが11:25駐車場所に降りたのが2:00。4:10帰宅。」 山キチさんは10時間45分も山の中を歩いていたのだ。1500mの夕日岳は、新緑でどんなにか美しかったろうかと、羨む。
今日も暑かった。朝からいいお天気なので、ホットカーペットを仕舞ったり、昨日に続いて毛布類を3枚洗ったりとしっかり働いた。午後になると疲れて、「パッチワークのサークル」に出かけるのが億劫になった。
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| 2009年5月19日(火) |
| 犬と歩けば・再生 138 |
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2009年5月19日(火) 曇り
焼きたてのパンを土産に、マグノリアさんがやって来たのはまだ9時半を廻ったころだった。「お茶しよう」と誘われた先は、今が見ごろの「京成バラ園」。マグノリアさんは「世界ばら展」にも行って来たというバラ好きだ。
さて、一歩園内に入ると、色とりどり絢爛豪華、艶やかさてんこ盛りの薔薇の饗宴が俯瞰出来た。園内でアクセサリーを売っていた人に「今日は曇っていて、見て回るのに丁度いいですね。昨日はお天気が良すぎて、逃げ場がありませんでした。」と声を掛けられた。私たちは、色が、形がまた香りがどうの。更に名前はとか一つ一つ品定めをしながらゆっくりバラを見て回った。ついでに入口で貰ったクイズラリーの用紙に、薔薇の名前を埋めて行く。園内を一回りしたところで、バラを眺めながら一服。しかし、(プロが育てているから、当たり前といえばそうなのだが)汚れたり痛んだり虫がついたりした葉っぱは、1枚も見つからなかい。それが却って私たちを落ち着かなくさせていると、1杯300円のジュースを飲みながら、考えた。
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| 2009年5月18日(月) |
| 犬と歩けば・再生 137 |
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2009年5月18日(月) 晴れ
昨日の強風の後、くしゃみが出たり何となく目がゴロゴロしたりして、もしかしたら花粉症のアンコールかと嫌な感じがした。でも予報通り今日は朝から初夏の陽気。いつもの3人で、午後から今年最後の苺ドライブに出かけた。
いつもの焼肉屋でジュースバーを付けて、ランチを食べる。AさんもBさんも元を取るとばかりに、せっせとジュースのお代りをする。何でもオレンジジュースは脂肪を取るので、沢山飲んだ方が良いという。私はまあ、ほどほどにお付き合いをする。さてすっかり田植えも済んだ新緑の中をドライブして、一番遠い産直店までぶっとばす。ここは何回か来て、安くて美味しいものを見つけてある。特にサンマに大根とニンジンを挟んだ酢漬けが美味しい。以外にもここは今日お休みだった。止む無く戻って多古の道の駅へ寄る。ここではフアンの多い、ブドウパンやあれこれ値引き品を素早く見つけ出して買う。試食用のせんべいを食べお茶も飲んだ。八街に戻って、わくわく市場でまた買い物をする。すでに時間は午後5時を回っていた。あれこれ品定めをしているうちに、お惣菜類が続々と値引きされAさんBさんはそれを多量に仕入れた。持ち帰って数日後、冷蔵庫からゴミ箱に直行することのないよう願う。ところで今日は電車に乗ったが、マスクをしていたのは男子高校生一人だけだった。
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| 2009年5月17日(日) |
| 犬と歩けば・再生 136 |
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2009年5月17日(日) 雨
ケアハウスへ義姉を訪ねた。いつものようにシーツ類を取り換え、部屋やトイレも掃除して郵便物の整理をした。財布の残高を聞いて、1万円たした。さてそろそろ昼御飯の時間になるので帰ろうとすると、義姉はいきなり「外で食べたい」ときっぱり言った。ははあ、さてはお刺身が食べたいらしい。然し、近くの回転寿司屋はうどん屋になってしまい、このあたりで他に心当たりはない。目と鼻の先にある病院の食堂を思い出した。この病院は10階に見晴らしの良い食堂があって、そこにたしか「海鮮丼」のメニューがあったはず。そこでいいというので、手をつないで出かけた。義姉は鼻歌でも出そうなご機嫌である。さて、病院に着いたがいつもの回転ドアーが動いてない。横のドアーを押して入ると警備員に行く先を聞かれた。用件を言うと「日曜日はお休みだという」。結構混んでいると思っていたのに、病院も不景気なのかと、止む無く外へ出た。さて最初から他にあてはなかったのだから、困った。今日は大人しく帰って、次回にしようとなだめたが義姉は「どっかある筈」と、頑固に言い張る。泣く子と義姉には勝てない。戻って義姉を車に乗せて、四街道方面の和食屋へ連れて行った。日曜でもランチの海鮮丼・1400円が、ネタが良くて美味しかった。義姉は味噌汁を少し残したが、茶碗蒸しもきれいに食べて、満足げに「あんまし食べられないものね」と言った。部屋まで送り届け、ハグをしてまた来ると言うと「冬瓜の元気を取っちゃうよ」とクックと喜んだ。
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| 2009年5月16日(土) |
| 犬と歩けば・再生 135 |
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2009年5月16日(土) 晴れ
今日の午後はお絵かき。8人しかいないのに2人も休みだったので、淋しかった。然し、見学と称する女性がやってきて、2時間近く皆とおしゃべりしたのち、次回から参加を約束して帰った。何でも千葉市民美術展覧会のKさんの仏像を見て感動し、私たちのグループを探してやって来たという。彼女は自転車で来ると言ったが、Kさんはお迎えに行くと言い張った。そこまで言われりゃそうだろうね。
ところで仲間のAさんは昨秋、京都に旅行したとき、しば漬け屋の店先を写真に撮ってきて絵に描いた。出来上がった絵をその店に送ると、漬物屋では作者名とともに店先に飾ってくれて、その写真が送られてきた。みんなは絵のお礼に、しば漬けが1箱送られてくると期待したが、二人家族に丁度いい量だったとAさんは言った。そういえばKさんも得意の仏像を、あるお寺に飾ってもらったと言っていた。どちらも自宅に死蔵するよりもずっといいねと、私たちは話した。
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| 2009年5月15日(金) |
| 犬と歩けば・再生 134 |
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2009年5月15日(金) 晴れ
ミシンを買い替えてからこの6,7年、一度も使っていない。忙しかったせいで、縫物をする気持ちのゆとりがなかった。友達にもらった布地もそのまま掛けてある。先週急に暑くなった時、掛けてある藍染の布が目に入り、夏の上着でも作ろうかなと気持が動いた。そして今日、久しぶりに針箱を出してみっちりと仕事をした。買ったまま放っておいたミシンの調子はまだ見ていないが、他の道具は全部そろっているし、作業の過程もわかっている。ほかの仕事でもそうだが、縫物もミシンをかける前の下ごしらえが大変なのだ。型紙を作る。布はあらかじめ水通し、あるいはアイロンで整えておく。裁断。標つけ。必要なところに接着芯を貼る。(仮縫い)。縫い代の始末とここまでやって初めて、ミシンをかける。襟や袖付けには多少のテクがいる。自分の着る物を作るときは、製図の段階で増やしたりカットしたりして自分の身体に合わせておくから、仮縫いはしない。でまあ、4,5日から1週間もあれば出来上がる。何より、ものを作り上げる作業は、精神的に満足するのだ。今日も根をつめた仕事をしたが、夕方ベルと楽しく散歩に行った。
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| 2009年5月14日(木) |
| 犬と歩けば・再生 133 |
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2009年5月14日(木) 晴れ
少し風は強かったが、さわやかで気持ちのいい五月晴れの1日だった。今日、買い物やベルの散歩のときに、妻(多分)を介護している夫に、2組出会った。ひと組は、杖をついて足を引きずり、懸命に歩いている妻に寄り添う夫。もうひと組は車いすを押して散歩している夫。どちらも私と同年代だった。前者の夫は、全身を緊張させて妻の一挙手一投足を見守っていたが、車椅子を押す夫の方は、何やら笑顔で車いすに座った妻と話しながら、余裕の介護だった。
これが「高齢化社会の現実」なのだろうか。いや、今まで家の中に閉じこもっていて、目に触れなかっただけのことかもしれない。然し、明日は我が身と思うと、心の一部が緊張する。
とにかくやりたい事をやらなくっちゃ、遊ばなくちゃと気ばかり焦るが、すぐに疲れる。本だって読み始めるとすぐに眠くなる。そしてあっけなく1日は終わってしまうのだ。
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| 2009年5月13日(水) |
| 犬と歩けば・再生 132 |
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2009年5月13日(水) 雨・曇り
このところ、闘病中の南田洋子さんの様子が、何回かテレビ放映されている。
私は南田洋子といえば、テレビで見た「紀ノ川」や「華岡青洲の妻」での紀州弁が忘れられない。あのねっとりとした言葉、語尾の「・・やのし」なくして、ドラマは盛り上がらなかったと思っている。
昨日句会後のおしゃべりのとき、ふと思い出してYさんに聞いてみた。Yさんは紀州のご出身と聞いていたからである。彼女はお母さんはよく使っていたが、またお母さんの実家でも家族会話に使われていたが、彼女たち兄弟は使わなかったという。Yさんは私と同年代だから、太平洋戦争を境にして使われなくなったらしい。また彼女は子供のころ、吉野地域では子どもでも「〜たもれ」を使っていたと教えてくれた。まさに吉野熊野は、都と直結の地であった証拠ではないか。 ともあれ、南田洋子さんの回復を願う。
夕方の散歩の途中、ベルは立ちあがって前足で私をひっかき、おやつをせがんだ。たまたま私は腕を出していて、そこにベルの爪が当ってひっかき傷ができ血がにじんできた。見る間に血が膨れ上がったが、滴るほどではなかったので、傷の上から水道で水をかけておいた。ベルに見せて叱ったが、ベルは「なあーに?」とちらりと見ただけだった。その後サムにあったら、サムはすぐに私の傷に気がついて、傷を丁寧に舐め血は舐めとってくれた。「サムが舐めてくれれば大丈夫」とサムのお母さんは、自慢そうに言った。そして3時間後の今現在、まったく痛みや違和感はなく、10数センチの赤い線と小さなかさぶたがあるだけ。やっぱりサムは偉い。
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| 2009年5月12日(火) |
| 犬と歩けば・再生 131 |
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2009年5月12日(火) 曇り晴れ
今月は連休があったせいで、第2火曜日の今日が川柳句会だった。
駅から会場まで歩く途中でゆたかさんと出会い、一緒に会場まで歩いた。「いやショックでねえ」とゆたかさんが言った。話はこうだ。先日ゆたかさんは、病院へ診察を受けに行った。今は機械で受診番号と、会計番号が出てくる。受診番号の17を確認して、待合室に入り座った途端その番号を忘れたとか。彼は数字に強くて、卒業すれば主計局にも行ける専門教育を受けたので、人一倍数字には強く、自信があったという。それがたった二桁の数字をあっけなく忘れたことが、それまでの自信を一気に崩したと言った。
ところで句会冒頭に講師の先生が昨日、目出度く傘寿を迎えられたということで、会から花束を贈った。誰かが言ったように、家に帰れば疲れたと言ってぐったりとしているかもしれないが、句会ではちゃんと講師を務め、句作もしてくる。その文字の大きくて力強いこと。増して今日などは午前午後と二つも句会を掛け持ちという。そのお元気の秘密はなんだろうかと、終わってからいつものように仲間たちがガストで、喧々諤々ああだこうだと言い合った。「好きで、やりがいのある趣味(仕事)を持っている」というのが、大方の意見の一致するところだった。
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| 2009年5月11日(月) |
| 犬と歩けば・再生 130 |
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2009年5月11日(月) 曇り時々雨
誘われて、国立劇場へ前進座を観にいった。芝居が跳ねてから、お堀に沿った百合の木並木の坂を、日比谷公園を目指してだらだらと下りて行った。「百合の木」は、プラタナスのように大きな樹で、高い枝に上を向いてオレンジ色の花が黄緑の葉につつまれて、沢山咲いていた。英語ではチューリップの木という名前らしいが、なるほど花の形がチューリップに似ている。http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/BotanicalGarden-F.html
実は私はこの年まで、二重橋を見たことがない。ついでだからと、二重橋に立ち寄った。警備の人がピーピーと警笛を鳴らしている。中国や韓国、それに欧米系の観光客に混ざって見物した。そこからまた日比谷公園まで歩いて、松本楼で彼女はカレーを私はケーキセットを注文した。緑溢れる公園を眺めながら他愛もないおしゃべりでうっとりとしていると、私のケータイがけたたましく鳴った。あわてて出たら、「今どこ?」サムのお母さんのだみ声が耳に飛び込んで来て、現実に引き戻された |
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| 2009年5月10日(日) |
| 犬と歩けば・再生 129 |
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2009年5月10日(日) 晴れ
今日は母の日。(誰かが何かプレゼントしてくれるかなー)なんて待ってはいられない。母は自ら立つ。という訳で、いつもの3人で久しぶりに印旛沼湖畔にウナギを食べに行った。さんざん匂いをかがせられた後で食べた蒲焼は、皮はぱりっと、身の部分は柔らかく、たれの甘みも十分で、いつにも増して美味しかった。ぬたも一鉢注文した。これをTさんが小皿にちょうど3等分する。3人とも食べ終わると大汗をかいていた。満腹になったところで次は今年最後か、苺を買いに行く。佐倉、酒々井、冨里をくるりするすると裏道、抜け道を通って苺農家までひた走る。誰に遠慮も気兼ねもなく、母の日だからげっぷが出るほど苺を食べよう。
次は産直の店で、安くて美味しいものを物色。Nさんは今年最後だからと、筍を買う。Tさんはいつものように(おばあちゃん達に食べさせるからと、玉子を3パックも買う。食後、おばあちゃん達に甘いものを一口ずつと言いながら、こしあんのまんじゅうも買った。Tさんは本当におばあちゃん達を大事にしている。多くの介護している人がそうだと思うが、それを継続するのは至難の技。
Tさんのエネルギーはどこから生まれてくるのが、本当に不思議でならない。
私は、天ぷら用新茶というのを見つけて買った。新茶の葉は一つかみ(50gぐらい)で70円だった。夕飯に新茶と山ウドの芽をてんぷらにしてみた。新緑の季節を食べているという感じでなかなかよろしい。
美味しいものを食べて買い物をして、うーん、良い母の日だった。
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| 2009年5月9日(土) |
| 犬と歩けば・再生 128 |
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2009年5月9日(土) 晴れ
雨が4日も続いてようやく晴れたので、午後からベルを洗って虫よけの薬を塗り、フィラリヤ予防のビスケットを食べさせた。ベルは大人しくシャンプーさせた。ベルは洗ってきれいになったせいか、夕方の公園で近寄って来た女の子に「可愛い」と言われたが、たいして喜ばなかった。サムは今日、9種混合の予防注射をしてもらったのだが、1万円を超えたとこぼした。病院でもう虫よけを付ける時期だからついでにと言われたが、急病で死んだ犬に10ヶ月分貰ったからそれを付けると言って断った、と笑った。虫よけの薬は前に、犬仲間でまとめてネットで買ったのだ。サムのお母さんは「来年はなんて言い訳しようか」なんてもう来年のことまで心配している。
今日は月に2回の「歌う会」があった。おしゃべりしていて(花粉症がやっと終わった)と言うと、「花粉症もまだ若いから罹るのよ」なんて言われた。このグループでは、私は若い方なのだ。昨日まで加齢による現実に押しつぶされていたのに、なんだかおかしな気分がした。
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| 2009年5月8日(金) |
| 犬と歩けば・再生 127 |
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2009年5月8日(金) 雨・雷
連休中に差し歯が外れて、今日の午後、歯医者に行った。外れるときジャリジャリという不快な感じがしたので、何となくそうではないかと思っていたが、はたして歯根の廻りの骨が欠けて、差し歯が外れたと歯医者は言った。「まだまだこれからじゃあないの。ひと花もふた花も咲かせるんでしょ」私が余程がっくり来ていたのか、歯医者の先生はそう言って私を元気づけた。(はいと言いたいところだけれど・・・やっぱり歳なんだあ)と答えると、「みんな同じだよ。私だって他人の歯は治療するけど、自分が治療されるのは嫌だもんね。」なんて冗談を言って笑わせてくれた。とにかく外れた歯はそのままそっと付け直されて、様子を見ましょうということになった。
サムのお母さんは、足を捻っただけでくるぶしの骨が欠けたし、私は食事中に歯の土台が欠けた。こうして少しずつ身体が弱っていくものらしい。
こどもの日から雨が続き、今日は音を立てて降っている。家庭菜園へ様子を見に行った家人は、雨のおかげで植え付けた苗が生き生きしたと喜んでいた。
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| 2009年5月7日(木) |
| 犬と歩けば・再生 126 |
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2009年5月7日(木) 曇り・雨
かかりつけ医を東京・銀座に持っていて、今日は定例通院日だった。病院へ着くと血圧を測ることになっている。何と160-90もある。今朝出がけに家で測った時は124-71だった。私も毎日血圧測定をして、その記録を持参しているから当然先生は「何かありましたか?」と聞いた。あった。地下鉄に乗っていた時、電車は急ブレーキをかけて一瞬電車内が真っ暗になったのだ。私は前日「JR福知山線の脱線事故」で、九死に一生を得た人のドキュメンタリー番組を見ていたから、それを思い出して鳩尾が冷たく緊張した。そのあとも、前に電車が詰まっているとかで、電車はのろのろと進み駅では長く停車した。電車内で、まして地下鉄で閉じ込められたらどうしようと、本気で心配した。いつもは何気なく乗っている地下鉄が、とても恐ろしかった。それに通院している診療所は、雑居ビルの3階で狭いエレベーターがこれまた、閉じ込められたらと思うと怖い。先生の前に座るまで、今日はこれだけ怖い思いをしたのだ。先生は私の話を聞いて納得し「東京で災害でも起これば、血圧が急に上がってそれで亡くなる方もいらっしゃるでしょうね。」と言った。
帰りに銀座シネスイッチで「ダイアナの選択」を見た。ダイアナは小さな娘に「良心てなあに?」と聞かれてある場面を、フラッシュバックする。
観客は私のような高齢者が3人だけ。アメリカは田舎町の高校で起きた、生徒による猟銃乱射事件が発端にあり、その場面が繰り返し出てくるので、(その影響を恐れてか?)あまり宣伝はしないのかもしれないが、若い人に見てもらいたい深い内容だった。
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| 2009年5月6日(水) |
| 犬と歩けば・再生 125 |
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2009年5月6日(水) 雨
夕方ベルが鼻を鳴らしている。今日は家人が散歩と夕飯を済ませたはずと思って気がついた。実は先日、家人は家庭菜園から大根を収穫してきたが、それはすりこぎ棒と同じぐらいの太さ、直径4,5pのが数本だった。とても食欲をそそるような代物ではない。家人は、私の白い眼を避けるように収穫した大根を、薄い輪切りにして茹でた。それを冷蔵庫に保存しておいて、ベルの餌に細かく刻んで混ぜるのだ。つまり犬版大根飯だ。それもちらりと見たところ、大根のほうが多い。気がつくといつも私はたっぷりとドッグフードを足してやる。きっと今日もベルは、大根飯を食べさせられて不満なのだ。そこで、先日サムのお母さんがお世話になったからと言って持ってきたおやつを、少しあげようと袋あけた。その音に気がついた家人は「もう餌はやったから。甘やかしちゃいけない」と、向こうから怒鳴った。「ベルは菜食主義者ではないよーだ」と、怒鳴り返した。
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| 2009年5月5日(火) |
| 犬と歩けば・再生 124 |
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2009年5月5日(火) 晴れ
私もドジが続いているから、他人のことはとやかく言えないが、警察副署長が警察内に駐車したところを当直者に酒酔い運転がバレて捕まった(副署長なんだから多分、部下だと思う)とニュースが言っていた。何でも同僚と5時間も飲み屋で飲んだ後マイカーで職場(警察署)に帰り、その後またマイカーで夕飯に出かけて、帰ったところだったとニュースは説明していた。調べに対して副署長は「どうしてそんなこと(飲酒運転)をしたのか分からない」と供述している・・のだとか。このところの私の経験からいえば、副署長はいつもやっていたことだから、なんの疑いも躊躇もなくやったのだ。さらに想像をたくましくすれば、副署長の飲酒運転は署内ではみんな知っていたが、見て見ぬふりをしていた。今回はあまりにも目に余る状況だったので、止む無く公にした。あるいはこの部下と副署長との間に何らかの軋轢があった。或いは・・テレビドラマ「相棒」の見過ぎかも知れない。
この連休は、ラジオを聞きながら作業に励んでいる。いつもはテープを聞いているのだが、ひっくり返すのが面倒なのだ。連休のNHKFMでは「今日は1日○○三昧」という放送をやっていて、1日目は歌謡曲、2日目はバッハそして今日は吉田拓郎である。茂木健一郎がバッハは頭の働きを良くすると繰り返し言っているので期待していたが、昨日が一番作業の進みが悪かった。常に例外はあるようだ。
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| 2009年5月4日(月) |
| 犬と歩けば・再生 123 |
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2009年5月4日(月) 晴れ
私の中で、何かが壊れ始めているのだろうか。ピーナツ味噌を作っていて、今日は砂糖と塩を間違えて味付けしてしまい、捨てた。勘違いの状況を思い出すと、すべていつもの通りと、習慣で手や足を動かしている。そのことに集中していないのだ。何故集中できないのかわからない。昨日帰って来た姉娘は、疲れているんじゃないのというが、疲れるほどのことは何もしていない。
遅めの昼食の時に、テレビで「宇宙飛行士はどんな風に選ばれるのか?」を見た。(結局、一番ロボットに近い人間を選ぶってこと)と感想を述べると、娘がそうは思わないという。(精巧なロボットのように何でも出来るのは当たり前で、そこからプラスαの部分に人間らしさを求められている)と主張する。(候補者は皆、良い顔してる。)というが、私はそこが問題だという。頭も身体能力も優れていてかつ、良い人なんて人間じゃあないと私は思う。人間がどういうものであるかは、新聞の三面記事を見ればわかる。ついでに投書欄と比べてみれば、人の建前と本音がこんなにも違うことが、おかしいほどはっきりする。娘と私の感想の違いは、年齢の違いかも知れない。今日は、スーパーもビデオレンタル屋も混んでいた。
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| 2009年5月3日(日) |
| 犬と歩けば・再生 122 |
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2009年5月3日(日) 晴れ
買ったパンの袋を大事に持っていて、気がついたら財布が入ったバッグを置き忘れていた。帽子を裏返しに被っていて、指摘されるまで気がつかないなんてことが最近続いていたから、自転車を取り違えていたのを気がつかなかったのもその流れだったと思う。昨日、たくさん買い物をしていつもの自転車置き場に行った。出かける時に置いたと思う場所ではなかったが、正真正銘前かごのついた私のママチャリを見つけて荷物を積んだ。さてと解錠をしようと差し込んだが、合わない。よく見ると私の鍵についている根付けがない。でも今朝、確かに施錠した時はこの鍵だったから、何かの拍子に根付けは取れたのかもしれない。次第に焦ってくる私の気持ちを逆なでするように、周りでは解錠した時の「カチーン」とか「ジャン」とか気持ちのいい音を響かせて次々と帰ってゆく。焦る気持ちを落ち着けて、もしかしてとバッグの中を捜したり、鍵の差し込みを工夫してみたりといろいろ試したがどうしても解錠しない。家人に電話するが転送される。メールを送ったが返答なし。とても荷物を持って帰れないので、駐輪場内の警備の人に事情を話した。彼もいろいろと試してくれたが「やはり鍵が合わないようですね」と言って、困り果てている私に同情したのか、身分証明書があれば鍵をカッターで切るサービスもあると教えてくれた。
でも家に帰ってスペアーキーを取ってくると言い置いて、歩いて家に戻った。ベルがもう散歩の時間が過ぎていると、鼻を鳴らして催促する。それを無視してスペアーキーを捜し、取って帰ろうとしたら留守電がピカピカしている。聞いてみると「ああ、間違って俺の自転車に乗って行ったんだよ。」なんて聞こえる。ともかく自転車置き場に取って返そうと、家を出たら荷物を積んだ私の自転車に乗って家人が帰って来た。私が出た後、家人も続いて出たのだが、その時に間違いを気付いたという。何故その時に、ケータイかメールで間違いを知れせてくれなかったのか。そのあとでも、固定電話でなくてなぜ、ケータイに連絡しなかったのか。ケータイは何のために持ち歩いているのだと、畳み込んだ。回答「連絡するなんて気が付かなかった」
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| 2009年5月2日(土) |
| 犬と歩けば・再生 121 |
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2009年5月2日(土) 晴れ
出かけていて、夕方のベルの散歩が遅くなった。自転車で公園まで走らせ、犬仲間は帰った後なので、公園内を1周して帰ろうとしたらベルはもっと遊びたいと、例の奥の手を出してごろんと横になって抵抗した。ウオーキングをしていたどこかのおじさんが「その犬なにしてんの?ふてくされてんの?」と怒鳴ってよこしたから、首を縦に振った。公園の入口まで来たら、エマちゃん達がお母さんのお迎えを待っていた。エマちゃん達に付きあって、お母さんの来るまで待った。「所で千葉県の知事、どう思います?」エマのお父さんに聞かれた。「あの人だけにはなって貰いたくなった」と答えると「そうですよね。麻生さんと同じでしょう。千葉県には人材がいないんでしょうかね」と熱心に話す。私の周りでは新知事の不評を聞くが、新知事の支持層はどの世代なのか?
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| 2009年5月1日(金) |
| 犬と歩けば・再生 120 |
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2009年5月1日(金) 晴れ
夕方の公園であったサムのお母さんはもう、いつもと同じ歩き方をしていた。
足の曲げ方によっては痛い場所もあるが、ほとんど痛みはなくなって、今日からまた仕事に出掛けたと言った。さばさばとしたものいいが、また仕事に戻れた嬉しさを語っている。エマのお父さんは「凄い回復力だ」と、絶賛した。
ところで今日はメーデー。労働者がこれだけ切羽詰まっているというのに、相変わらず「分裂メーデー」をやっている。労働組合幹部は、完全に国民から見放されているのが分かんないらしい。これからは「派遣村の一揆」だね。
夕方、マグノリアさんからメールで、映画「ホルテンさんのはじめての冒険」の感想が届いた。「クライマーズ・ハイ早速観てくれたのねー堺雅人すごいよねーカメラワークも良かったでしょう?私もホルテンさん観てきたよー出だしの彼の手の大きいのに「男」って感じたーだんだん彼がハンサムに見えて来ちゃったしーあの一拍も二拍も遅い進み方がいいねーノールウェーは67才が定年なのも驚きー日本もそんな時代になるよね」シネマックス千葉で上映中。
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| 2009年4月30日(木) |
| 犬と歩けば・再生 119 |
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2009年4月30日(木) 晴れ
花が咲くの咲かないのと言っている間に、4月も終わる。いつもなら丁度ゴールデンウイークに満開を迎える青森県弘前の桜は、8日も開花が早まって業者があわてていると言う。でも早まったおかげで、鵜の目さんは桜花に送られて旅立たれた事と思う。
今日は朝からラジオを聴きながら、せっせと作業をした。黒姫高原に住んで、自然保護活動をしているウエールズ人(彼はイギリス人といわれるのを嫌がる)のW・H・ニコルさんが、「イギリスに行って、日本を自慢するとしたら?」と聞かれてこう答えていた。彼は日本国籍も持っているという。1、(まあ、いろいろと問題はあるが)と前置きして、クマもイノシシもいる日本はまだイギリスよりも自然が豊かである。英国ではクマは900年前、イノシシは300年前に絶滅したという話にはびっくり。2、第2次大戦後、日本は一度も戦争をしていない。イギリスはなんども戦争に出かけている。
夕飯後(マグノリアさんも良かったと言っていた)「クライマーズハイ」を見た。本当だ。堺雅人が良い。そうそう、マグノリアさんちの猫が、パソコンの上におしっこをして、電源入れても画面が出てこないと言っていた。マグノリアさんはボケ猫と言ってるけど、パソコンを使い始めると構ってもらえないので、仕返ししたんだと思うな。
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| 2009年4月29日(水) |
| 犬と歩けば・再生 118 |
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2009年4月29日(水) 晴れ
今日も爽やかな風が吹いて、気持ちのいい1日だった。朝からラジオで「今日は1日戦後歌謡三昧」を聞いている。最も午後はマグノリアさんの送迎付きで、ヴァイオリン・ビオラ・ピアノのミニコンサートを聴きに行った。元倉庫を改造したという、パイプ椅子で50席が会場。シャッターを開けると周りは畑だから、文字通緑の風が通り抜ける。マグノリアさんは寒いと言って上着を取りに行ったが、私は(内緒だが)ババシャツを着てきたから大丈夫だった。演奏が始まると小鳥が寄ってきて頭の上でチーチー・ツクツク・ピイピイと囀っていたが、あれは合唱していたに違いない。思いがけずに近場で、楽しんだ。
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| 2009年4月28日(火) |
| 犬と歩けば・再生 117 |
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2009年4月28日(火) 晴れ
毎日が日曜日なんだから、ゴールデンウイークだって関係ない・・ようなものなのだが、そこがなんというか世間の風に敏感な高齢者は、何となく浮かれている。とまあ、お絵描き仲間で確認しあった。以前私たちの仲間で絵を描いていたAさんが、(遠くて通いきれないと)近くのグループに移ってそこのグループ展の通知を頂いた。Aさんを知っている古い仲間が今日、グループ展に出かけた。場所は千葉市美術館の9階だから、ついでに開催中の「大和し美し 川端康成と安田靫彦」も見た。仲間の皆さんはとても熱心で、2時からレクチャーがあるというとそれに乗ったり、もう一度見てくると会場へ取って返したりと忙しい。自分を含めて、見たり聞いたりしたことがどれだけ覚えていられるかが問題だが、それを言っちゃあお終いで、感動は別物だと思って置く。実はついでだからと、私は映画館へ寄ってノルウエー映画「ホルテンさんのはじめての冒険」を見た。出演者は高齢者ばかりでこれと言ったストーリーもなく淡々と話しが進むのだが、これが可笑しくてそして哀しい。内容の濃い1日だった。
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| 2009年4月27日(月) |
| 犬と歩けば・再生 116 |
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2009年4月27日(月) 晴れ
気持ちよく晴れ上がった1日を、一寸した掃除や片付けで終わってしまった。前々から気にしていることだが、何としても体力のあるうちに思い切った整理をしなければならない、と繰り返し決意している。
夕方ベルを連れて公園へ行った。サムちゃん親子も来ていて、もう車いすは使っていなかった。やはり思い切って休みを取ったのがよかった。「もう毎日退屈でしょうがない」とぼやくが、このところ病気や怪我が続いている。スポーツ選手も怪我が続くと引退が近い。サムちゃんもそろそろ潮時なのか?
とかなんとか他人のことはわかるが、自分のことは分からない。私も怪我でもしないと、自転車でベルを走らせるのを止められない。
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| 2009年4月26日(日) |
| 犬と歩けば・再生 115 |
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2009年4月26日(日) 晴れ・強風
「鳥インフルエンザ」云々が終わらないうちに、いきなり今度は「豚インフルエンザ」だという。今のところ患者はメキシコとアメリカの一部。日本の旅行社の殆どは、ゴールデンウイークのメキシコツアーを中止したとニュースが言っている。どうしてメキシコで発症したのかまだ説明はない。
今でこそ「パンデミック=限られた期間にある感染症が世界的に大流行すること」という言葉があるが、私には母から繰り返し聞かされたので、「スペイン風邪」という名前は耳に親しい。何でもこのときには、母の母親つまり私には祖母の実家では、当主(祖母の弟)家族(若い両親と娘二人)は、スペイン風邪に罹って娘一人を残してあっという間に亡くなったという。そこで親類の出戻りのおばさんが残った娘を育て、家を継いだという。
ネットで調べてみるとこのスペイン風邪というのは世界で6億人が罹り、4000万人が亡くなったという。日本では2300万人が罹り、38万人が亡くなったとある。当時の日本の人口は5〜6千万人だから、その感染力は凄かったと思う。
ところでスペイン風邪が思わぬところで、私にも引っかかってくる。というのは、生き残った女の子が長じて婿を取った。ところが彼は戦地で負傷し、子供が出来ない身体となった。そこで貧乏人の子沢山の我が家の末っ子ーつまり私に、養女の話があったと後年母が私に聞かせてくれた。
現代では瞬時にして情報が世界を廻るし、医療や保健制度も以前と比べて格段の進歩がある。然し朝刊(毎日)の記事「タミフル不足分輸送-メキシコ邦人向け」は、命に国家間格差があることを示している。
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| 2009年4月25日(土) |
| 犬と歩けば・再生 114 |
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2009年4月25日(土) 雨
低気圧が近づいている。夕べからの雨が朝から激しい降りとなっているが、雨を受けて新緑が一層匂い立っている。
午後から鵜の目さん宅をお訪ねした。鵜の目さんの訃報を聞いたのは火曜日だが、亡くなられたのは3月26日だった。奥さまは「本人の意思で、なるたけ内輪にということで、あまり他には知らせなかった」と仰った。でもブログがなかなか更新されないので照会してくる人も多いとも。
細めのシルバー縁メガネにラガーシャツを着て写真に納まっている、おしゃれでシャイな鵜の目さん。鵜の目さんに出会ったのは、10年近く前某パソコンのオフ会だった。そこに「犬と歩けば」を書きはじめていた私を、武田百合子の「富士日記」見たいだとおだて、喜ばせてくれた。以来、私が落ち込むたびにされ気なく励まし続けてくれた。昨日、TさんNさんたちについ、しみじみと寂しいとこぼして叱られた。
鵜の目さんはまた。草臥という俳号をもつ、俳人でもあった。奥さまから最新の同人誌を1冊頂いて帰った。その中の一部を転載させていただく。
「牧守は視る牧場の夜の黒羊」 草臥 解説(榎並潤子) ・・揚句の牧守はむろん自分自身であろう。牧場は生きている此の世界。しかし夜になって闇に紛れて動いている黒羊については謎めいている。昼にはいなかった。しかし夜になると見慣れぬ羊が混じっている。牧守はこの黒羊を追い払うことができず、ただ目を見開いて視ることしかできない。・・後略。
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| 2009年4月24日(金) |
| 犬と歩けば・再生 113 |
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2009年4月24日(金) 曇り
親の介護疲れ(だけではないと思うが)で、自殺するタレントがいる一方、お酒を飲み過ぎて夜中に裸で騒いで逮捕され、テレビでテロップまで流されはたまた大臣に人非人と罵られるタレントもいる。げにタレントとは弱きものである。
いつもの3人で、生産農家までお花を買いに出かけた。途中道の駅や産直店であれこれ品定めしては、買い物をする。Nさんは実に的確に安くて美味しいものを見つける。その秘訣の一つは、販売員に気軽に声を掛けて商品の説明を受けることだとおもう。販売員も決して総花的なことは言わず、私はと前置きするがこちらが美味しいと思うとか、こちらの方が評判がいいと教えてくれる。
秘訣その2は、試食品が出ていれば必ず試してみる。その3は、急がずあわてずじっくりと商品のひとつひとつを見て歩く。それに値段がとびきり安い場合を付け加える。「これ見てえ、ほら。こんなに安くて買わずにはいられない」というのがNさんの口癖である。一方Tさんは「これはおばあちゃんが好きなもの」「これは体にいいから家族に食べさせたい」と、具体的なイメージをしながら品物を選んでいる。それにしてもと、自殺したタレントの話をして私たちは言った。病気の高齢者二人を看ているTさんの状況は、一体どうなのかと。Tさんはご自分は楽天的だし、気分転換がうまくいっていると思うというが、それだけではないと思う。然し、その場から(たとえ短時間でも)離れることは精神的にとても良いらしいと、Tさんを見ていて感じる。
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| 2009年4月23日(木) |
| 犬と歩けば・再生 112 |
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2009年4月23日(木) 晴れ
友達に誘われて、藤原道山尺八コンサートに出掛けた。プログラムは(アメイジング・グレイス、尺八本曲、故郷、荒城の月、空、無伴奏尺八組曲第5番)そしてアンコールはおぼろ月夜だった。このプログラムでもわかるように、まったく私の尺八のイメージが変わった。特にアンコールで演奏された「おぼろ月夜」の音は、ハープかヴァイオリンかはたまたフルートか、曲にぴったりの音色だった。おまけに名前は道山などと古臭いけれど、どうしてどうしてイケメンの青年だった。
さて昼食は近くの築地市場へ行って、彼女がここにしようと暖簾をくぐったのはカウンター席が10席しかない鮨屋だった。私が廻らない鮨屋へ行ったのは何年前のことだろう?ま、給付金の請求はしてあるが、私は恐れをなして壁に貼ってある、「サービスランチ」を頼んだ。これだって2,410円もする。そのほかに隣のお姉さんが食べていて美味しそうだったので、(帆立の塩)そして後から入ってきて、ビールと光りものをと注文したこれまたお姉さんに職人が勧めた(鰊のにぎり)も食べた。これは両方とも、平貝の殻の上に刺身を乗せて軽く塩を振り、表面をバーナーで焼いて上からレモン汁を落とすという仕掛けをする。(帆立の塩)は、甘味がまして、鰊は噛むと皮と身の間からさっぱりとした油が口の中に広がって、初めて経験した美味しさだった。さらに味噌汁の味が良かった。美味しいというと職人は、昆布と鰹節それに海老で出しを取ると教えてくれ、(持ってくかい?)などと場慣れしないオバサンをからかった。それにしても一寸きつい感じはするが、昼間っからひとりで鮨屋にくるあの美人たちは何者か?などと詮索すると友人は「水商売に決まっているでしょ」と軽くいった。
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| 2009年4月22日(水) |
| 犬と歩けば・再生 111 |
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2009年4月22日(水) 晴れ
何とサムのお母さんが「車いす生活」になってしまった。公園へ行く途中柴犬ゴンのお母さんが、教えてくれたが、本当とは思えなかった。事の起こりは日曜日。サム親子を誘って散歩に出掛けた。日曜日で芝生広場は混んでいるだろうからと下の公園を廻り、池の傍の竹林を覗いた。「筍がいっぱい出ている。」と言ったとき、サムのお母さんがバランスを崩して倒れた。敷石と竹林の一寸した段差に足を取られたらしい。見ると脛に擦り傷があって、血がにじんでいた。心配する私に「なあーに、今晩焼酎でも飲めば治っちゃう」と笑った。ところが、芝生広場に出るのに坂を登ったら、歩き方がおかしい。それに休み休みでしか歩けない。いつもの場所にエマがお父さんといたので、お母さんがお迎えに来た時サムちゃん達を家まで送ってほしいと頼んだ。幸いにもその晩、エマちゃんのお母さんはサムのお母さんを病院へ直行してくれて「捻挫」と診断された。翌日、病院で専門医に掛かったら何と、骨折。くるぶしの外果骨折との診断だった。踵部分を固定されて、1時間ほど松葉杖の練習をしたがじれったくて止めたという。医者は安静にするよう言ったらしいが、ハイハイとだけ答えて、翌日は仕事に出かけた。そして腫れがひどくて、車椅子を借りたらしい。「1か月8千円、一番軽いのって頼んだ。」と言った。車椅子を積んで公園まで来て、公園内は車いすで移動して、サムを散歩させる。ところがサムはお母さんの座っている車いすの座席部分を後ろから頭を入れて、押すのだ。これには誰もがびっくり。「介助犬」でテレビに出られる、なんてつまらない事を言う人もいる。またサムはいつもとは違うお母さんの膝の上に乗ってぴったり付いて離れない。サムのけなげなさに、皆が感心した。
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| 2009年4月21日(火) |
| 犬と歩けば・再生 110 |
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2009年4月21日(火) 曇りのち雨
マグノリアさんの御亭主は今日から出張とかで、それを見越してお誘いがあった。まず飯田橋のギンレイで、初回から2本の映画を見た。フランス映画の「画家と庭師とカンパーニュ」、アメリカ映画「ラースと、その彼女」。10時から2時まで座りっぱなしで、いささか腰が痛んだが、どちらも心の琴線にふれる内容で、映画の楽しさを堪能させてくれた。途中の休憩時間に、マグノリアさんが作ってきてくれたお弁当を食べた。シャケと梅干しのおにぎりで、これが美味しい。海苔も別に4枚付いていた。それにゆで玉子。お茶は持参した。この映画館は、昼時になるとこうしておにぎりを食べる人を多く見かける。次は上野に移動して、特別展示の「阿修羅展」で、1300年の時を経た少年のまなざしに、しびれた。外に出ると小雨が降り出していた。帰りがけに敷地内の「表慶館」では「カルティエ展」の開催中で、無料かと思ったらここでもまた1300円のチケットを買わねばならないとわかって止め、「法隆寺宝物館」の喫茶室で、お茶を飲んだ。ここはホテルオークラの出店にふさわしい値段だった。
帰りは東上野のコリアタウンで、マグノリアさんはキムチを買い、アメ横を通って京成上野駅へ戻った。今日も1日たっぷりと遊んだ。
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| 2009年4月21日(火) |
| 犬と歩けば・再生 109 |
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2009年4月20日(月) 晴れ
昨日の午後、ラジオで聞いた「削ろう会」を覗いて見た。日本古来の大工道具の手斧やちょうなの実演や、体験。名人の木組みの実演などもあったが、材木を鉋で削り、その鉋屑の薄さを競うのが大会の趣旨である。場内では削っているだけではなく、鉋を研いだりカンナの具合を確かめたり思い思いの作業をしていて、それをまた尊敬のまなざしで見つめる見物人が混じっている。
それぞれの職人がこれぞと思う薄さに削れた鉋屑を「検定係?」に持って行って計測してもらい、エントリーする。その秤がまたすぐれもので、大きめの腕時計あるいは一回り小さいストップウオッチぐらいの丸い大きさで、頭を押すと上下から太めの釘ぐらいの棒が伸びてきて検品を挟み、数値を表示する。そばで見ていたら、エントリーする人は一桁台の数字を出した人ばかりだった。このときの最高は3ミクロン。千分の3ミリだ。エントリーする人は所属や名前は勿論、使った道具の製作者まで申告していた。ほかの人の真似をして私も、あちこちで香りのいい、透き通る鉋屑を貰った。手触りは上質のティッシュのよう。少し厚くなると、がさごそと音がした。それに参加している職人たちは圧倒的に若者で、そのみんながみんなイケメンばかりなのはどうしてだろう。
ずいぶん長い間忘れていた、とってもいい空間と感じたのは何故だろう。
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| 2009年4月19日(日) |
| 犬と歩けば・再生 108 |
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2009年4月19日(日) 晴れ
朝食を済ませるとすぐ、ケアハウスに義姉を訪ねた。このところの温かさに、もうボアシーツでは暑いだろうと気になっていたのだ。室内を掃除して、買い物を兼ねた散歩をしている間寝具は干しておいた。義姉は足は達者で、今日は遠回りをしたが、新緑とさわやかな風に誘われて鼻歌を歌っていた。帰宅して寝具を整えるとき義姉は、ボアシーツのままでいいと言ったが構わず、タオルシーツに取り換えた。枕カバーや室内のタオル類も取り換えている間、買ってきたものの片づけをして貰った。帰るとき義姉は、スーパーで買ってきた苺1パック、飴1袋、グレープフルーツ1個をビニール袋に入れてお土産にくれた。義姉はその心づもりで、2つずつ買ったのだ。私は有り難く頂戴した。
午後は、高度ポリテクセンターへ「削ろう会」を見に行った。
ところで本日付け編集長の闘病日記は、(今までにいろいろな話を聞いていても)襟を正さざるを得ないような内容だった。人が考えたり、感じたりするのは頭だけではなくて、肉体と呼ばれる部分でもするらしいとは聞いたことがある。だから肉体が大きな損傷を受けた場合、(脳では)思いもよらぬ現象が起こることは想像できる。然し、編集長は長生きを決めたのだから、笑って歌って喜んで悲しんでください。ほら「手のひらを太陽に」の歌のようにね。
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| 2009年4月18日(土) |
| 犬と歩けば・再生 107 |
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2009年4月18日(土) 晴れ
「今は不景気でね、世の中には食べたくても食べられない人が沢山いるのよ。だからちゃんと食べなくちゃだめよっていうの。そうすると、食べてくれるのよ。」昨日、一寸遠くまで一緒に買い物に出かけたとき、Tさんが言った。Tさんは87歳の実母と、85歳の叔母の面倒をみている。実母は寝たきりになってから4年、その前は脳内出血の後遺症で、身体に麻痺があった。(ええっ?どっちのおばあちゃん?)と聞くと「お母さんの方。おばちゃんは、アルツハイマーだけどきれいに食べるの」との返事だった。その話を聞いて私は、寝たきりのおばあちゃんの健気さに、胸を突かれる思いだった。
今日、油絵サークルに行く途中、永六輔の土曜ワイドを聞いていたら、永六輔がゲストの女性宮大工森田晴美に、こんな言葉を贈ったそうである。「生きることは誰かに借りを作ること。生き続けることは借りを返し続けること」(注・正確ではないかも知れない)この言葉に、深く納得した。Tさんのおばあちゃんのことも思い出して、みんなそれぞれに必死に生きているのだと、思いを深くした。
ところでその番組で「削ろう会」の宣伝をしていた。鉋で木を削り、その薄さを競う全国大会で、その薄さは千分の1ミリにも達するというから、まさに名人芸が見られる。そのほか大工職人の木組みの技も素晴らしいという。
・第23回『削ろう会』
日時:4月18・19日
会場:高度ポリテクセンター(千葉県・幕張)幕張本郷駅から徒歩10分
普段は見せてもらえない棟梁の「技」を見学できたり、 名人の作っている道具を触らせてもらえる、またとないチャンスです!
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| 2009年4月17日(金) |
| 犬と歩けば・再生 106 |
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2009年4月17日(金) 曇り
今日の天気予報では昼ごろから雨の予報だったが、我々3人は晴れ女。帰ってくるまで、雨は落ちて来なかった。3人で焼肉屋で腹ごしらえをしてから、匝瑳市までドライブした。目的は産直店での、新鮮で安いものの掘り出し。桜は終わったが、新緑に満開の八重桜が美しい。田圃にはもう水が入って、田植えを待っている。どこも新しい命が動きだしていた。途中で、香りのいいあまーい苺を生産販売している農家へ立ち寄る。2日前Tさんが、選外品を頼んでおいてくれたのだ。形や大きさは悪くても、味に変わりはない。安いに越したことはない。それぞれ2箱ずつ買えて満足した。目的の産直店へ着くと、私とNさんは「二人暮らし、二人暮らし」と呪文を唱えて、余分な買い物をしないように自戒する。Tさんが山ほど買い込むのは、まあ(家族も多いし)仕方がない。食料からお花まで買って、帰路に着いた。時間は既に5時近くで、Tさんは快調に車を飛ばして、さっき寄った苺屋の前を通過した。その時「あった。安い苺あった。」と叫んだのはNさん。「どうする?もどる?」と運転手のTさんが叫び返して私たちも「戻るウ」と答えた。田舎の細い道を大分走ってUターンした車は、またせっせと苺屋を目指した。硝子戸の閉った店の中に、商品の外に選外品が並んでいたと見取ったNさんの眼力に脱帽。Nさんの眼は胃袋と直結しているに違いない。私たちはもう1件立ち寄って、さらに割引のお惣菜などを買ってから大満足して、帰った。
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| 2009年4月15日(水) |
| 犬と歩けば・再生 105 |
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2009年4月15日(水) 晴れ
パッチワークを楽しむ仲間に入れてもらっている。と言っても私は、(前にも書いたが)古い日本式パッチワークの補修が目的で、裏打ちの和紙をはぎ取る作業をもう半年もしているがまだ終わらない。小さな布の形に切り取った様々の和紙を一枚ずつ白の絹糸で縫い付けてある。和紙の種類も様々で、包み紙、便せんなど様々だ。それがちょっと引っ張ったぐらいでは切れない。乱暴にすると、布のほうが駄目になってしまうからおのずと慎重になる。なによりも作業が進まない理由は、1月に2回先生の所に来た時にしかやらないからだ。それも午後1時過ぎに始まって、3時のお茶とお菓子をいただいていち早く帰るから作業時間は2時間。肩が凝るから私にはこれが精一杯の作業時間だ。
この作業をやりながら、思うのはいつもこれを作った人のことだ。年齢は幾つくらいなのかな?どんなところで仕事をしたのかな?材料はどうして集めたのかな?作り方は誰に教えてもらったのかな?などなど。
他の仲間たちは正真正銘手作りのバッグなど、素敵な品を次々と完成させている。何よりも仲間とのお喋りが楽しい。昭和、大正、明治、江戸時代それよりも昔むかしから、女たちのお針の現場はこのようににぎやかで、笑いで盛り上がっていたんだろうなあ。
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| 2009年4月14日(火) |
| 犬と歩けば・再生 104 |
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2009年4月14日(火) 曇り時々雨
夕刊1面の見出しに、九州平戸での漁船転覆事故が載っている。
子どもの頃、コナン・ドイルのSF小説も大好きだった。特に「海底2万マイル」なんてもう、夢中で読んだ。そしてあの頃も漁船の海難事故があるたびに、いつかきっとネモ船長のノーチラス号のような船が出来て、どんなにひどい時化の時にでも遭難した漁船を助けてくれるようになると、信じて願っていた。
あれから半世紀たったが、私の夢は叶っていない。然し、諦めてはいない。
昨日、夕飯の支度をしながらラジオを聞いた。日本語のスピーチ大会に参加した若手外交官3人(カザフスタン・キューバ・忘れた)を呼んで、日本語についてのあれこれを聞く番組だった。司会者が日本語で特に印象に的な一言は何かと聞いた。ひとりは「一期一会」と答え、別の一人は「お疲れさん」だと言った。彼は、「日本語には挨拶の言葉が沢山あるのがとてもいい。特に仕事を終えてそのまま帰るよりも、お互いにねぎらう(お疲れさん)という言葉は、とても良い。国へ帰ったら、このままの言葉で広めたい」と付け加えた。外国語にはとんと弱いが、そのようなものでしょうかね。悪い気はしません。
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| 2009年4月13日(月) |
| 犬と歩けば・再生 103 |
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2009年4月13日(月) 晴れ
ピカピカお天気の今日、マグノリアさんと歩きに歩いた。きっかけは袋物屋のバーゲンだった。東武曳舟駅近くのバーゲン会場をさらりと見て、わざわざ千葉からやってきたのに、何も買わなかった。デザインと言い、縫製と言い品質が落ちて値段が上がっていたのだ。マグノリアさんは会場へ行く途中ですでに、洒落た長靴を安いと飛びついて買った。今度は鳩の街のなんとかカフェに行きたいという。10年以上前に一度行ったことがある「鳩の街商店街」を思い出して、わざわざ行くような所じゃないと言ったが、ネットで探したから是非行きたいと言う。それにここから8分と近いからという。地元の人に道を聞きながら行ったが、8分で行けるはずが40分も歩き回った。やっと見つけた「アートカフェこぐま」は薬局を改造した内部は感じのいい店で、まだ11時半だったが「ひよこ豆カレー」を注文した。これがあたりで、淹れたてのコーヒーも美味しかった。次々と客が来たので店を出て、ついでだからと「向島百花園」へ廻った。入場料150円。私は70円だった。地蔵通り商店街の突き当たりは「きび団子屋」だが、閉まっていた。あまり美味しいと思わないからパス。通りに出て、有名な「草もちや」があるがここも私にはそれほどとは思わない。何と言っても吉高大櫻の農協婦人部の草もちが一番美味しいと思う。その少し先に場所が不便なのに「雲水」という喫茶店がまだあった。ここは喫茶店なのに「胡麻豆腐」が名物で、店内に木魚なんか置いてある。割烹料理屋だった名残だと聞いた。残念ながら月曜日は定休日だった。道路沿いにどんどん歩いて「言問団子屋」を通り越して「長命寺桜もち屋」へ行ったが、ここも月曜日は休み。止む無く戻って「言問団子屋」に入って、団子と最中を一皿づつ注文、半分づつ食べた。団子よりも最中が美味しくて、マグノリアさんは土産に買った。長命寺、弘福寺をお参りして桜橋を渡り台東区へ。台東区側の墨堤を歩いて浅草寺もお参りしてから吾妻橋を渡り墨田区に戻り、アサヒビール本社22階の展望室で、冷たいビールでお疲れと乾杯。一服してから吾妻橋駅まで歩いて、電車に乗った。行きあたりばったりの「旅」は、意外性に満ちていて、楽しかった。
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| 2009年4月12日(日) |
| 犬と歩けば・再生 102 |
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2009年4月12日(日) 曇りのち晴れ
東京都下の高齢者福祉施設で囲碁を教えている友人が、生徒さんはとにかく熱心だと感心している。週1回の教室では、宿題も出る。まったくの初心者にはAが30問、その次の段階の人はBとして30問なのだが、全員がA,B両方の問題を欲しがるという。また友人は頼まれて92歳の女性に教えているが、精進の結果か、今まで勝てなかった83歳の碁敵に勝って、ルンルンしているという。ふーん、好奇心と努力は年齢に関係ないらしい。
その友人は井の頭公園近くに住んでいるが、花が散っても公園の人出は、混雑を極めているという。それはこちらも同じで、温かい所為もあり、夕方5時を過ぎてようやく引き上げる花見の客もいて、犬の散歩など憚れる。
ところで今は、百年に一度の不景気といわれている。最低の支持率でも内閣は交替しないし、振り付け通りのパフォーマンスに人々は投票し花見に浮かれる。
後世から眺めると、今という時代はどんなふうに映るのだろうか?
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| 2009年4月11日(土) |
| 犬と歩けば・再生 101 |
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2009年4月11日(土) 晴れ
昨日、炬燵を終ってよかった。今日も半袖で過ごせる陽気だった。
さて今日は、「愛唱歌を歌う会」の修了生で立ち上げた、コーラス同好会の第1回練習日だった。申込17名のうち15名出席だからまずまずの出発。今日は春の歌特集のような、選曲だった。「春が来た」「春よ来い」「うぐいす」「梅に鶯」「おぼろ月夜」「霞か雲か」「春風」後半は「童神」を覚えた。久しぶりに仲間たちと唄って、気分がいい。私たちの会で最高齢は80歳、70代の人も何人かいらっしゃるので、その方たちを見ていて、あんな風になるのだなと人生勉強が出来るのもとてもいい。
午後は初めて、手前味噌の仕込みをした。材料は大豆2kg、米麹2kg、塩800gで、8kgの味噌になった。先日、いつもの麹屋で味噌を1樽(11kg位)仕込んだのだが、その分量だと1年間は持たない。「お花見ツアー」先で、大豆を2kg買ってきたので、思い切って始めて見た。作業工程は簡単で、茹でてつぶした大豆と、塩、麹を混ぜて樽に詰めるだけのことなのだ。麹屋での作業は大豆を茹でてつぶしてある。ところが、やってみてこの作業が一番大変なのだとわかった。大豆を大鍋で茹でたが、(2時間ぐらいと聞いていたが)なかなか思うように柔らかくならない。急遽、大豆を茹でる作業を、圧力なべに切り替えた。一晩浸した大豆は増えているから、1kgを4回ぐらいに分けて茹でる。更にそれをつぶすのだが、すりこぎやマッシャーではうまくいかない。そこでこれもフードプロセッサーに少しずつ入れて、つぶした。こうして春の午後は暮れた。
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