AKIYAMA 2571


宵待草


宵待草の楽譜の表紙
(描画:竹久夢二)


曲 目 使用ハーモニカ MP3ファイル 備 考 ハーモニカ歴
宵待草 Fm 2007.4.20
(自宅にて収録)
1年6ヶ月



宵待草
竹久夢二作詞 ・ 多忠亮(おおのただすけ)作曲




歌詞は都合により削除しました。(2023.6.8)




 明治末期から大正、昭和にかけて、哀愁漂う美人画で人気を博した画家竹久夢二は、
大正2年(1913)に処女詩集『どんたく』を発表、『宵待草』はその中の一作である。
宵待草は、俗にツキミソウとも呼ばれるが、植物学上はオオマツヨイグサといい、
明治の初めに日本に渡来した植物である。
 夕暮れどきに鮮やかな黄色い花を開き、翌朝にはしぼむこの一夜花と、
恋しい人を待ちわびるやるせなさとを結びつけたところは、
詩人としてもその才能を 世に認められた竹久夢二ならではのものといえるであろう。
多感な夢二の生涯には多くの女性が登場する。
『宵待草』も、避暑地で出会った長谷川賢という 女性への想いをうたったものだといわれる。
彼女への見果てぬ夢、断ち切れぬ想い。
そこから生まれたのがこの歌なのである。
この詩を読んで感激した宮内省雅楽部のバイオリニスト多忠亮が曲をつけて、
大正6年(1917)に発表した。
出だしの「待てど」の部分では、オクターブの跳躍によっていきなり曲の最高音が現れる。
この旋律のふくらみに、胸の内の想いの強さが表現されている。
また、「宵待草のやるせなさ」 と歌われたあとは、4小説にわたってその旋律を伴奏部が繰り返す。
愁いのある旋律の繰り返しと 言葉の沈黙によって、切なさはさらにふくれ上がる。
「今宵は月も出ぬそうな」では、 ややテンポがゆるみ、
余情溢れるなか、曲全体が憂愁の味わいで包み込まれる。
恋する者のときめき、切なさ、やるせなさ・・・
心に染みいる切ない調べがつづられた この曲に心打たれる人は、
昔に変わらずこれからも多いにちがいない。


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秋山演奏